番外編 泥酔事件簿6 ページ11
銀時はそう言ったかと思うと、テキーラを自らの口に押し当てた。
次の瞬間、そいつは私に接吻をしてきた。
「んっ!?」
そして唇があてがわれたと同時に、銀時の口から私の口へ、液体が流れ込んできた。
頭がクラクラとするこの感覚。
テキーラだ。
銀時はテキーラを口に含み、接吻をする勢いで私の口へそれを流し込んできたのだ。
一度口に含んだせいで生暖かくなったそれは、私の正常な思考をも溶かしてゆく。
突然の深い接吻とアルコール度数の高いお酒に、飛びそうになる意識を保つため、銀時の背中に手を回し、力を入れる。
何かに捕まっていないと、このまま彼とテキーラに呑まれてしまいそうだった。
私の息がもう持たないと、振り絞った力で弱々しく彼の胸板を叩けば、ようやく唇が離れた。
「何やっ__」
「...これが、昨日お前がやったこと」
クラクラする頭で、銀時の顔を正面から見据える。
二日酔いに、今飲まされたテキーラのせいで頭痛に拍車がかかる。
頭の痛みに顔をしかめながら、頭を回転させる。
「Aはこうやって俺にテキーラ飲ませただろ。
本当に何も覚えてねぇんだな、Aちゃん。」
悪戯な笑みを浮かべる銀時に冷や汗が頰を伝うのを感じた。
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けんそう(プロフ) - ありがとうございます!番外編ということもあり、なかなかネタが浮かばず更新がかなりスローペースなのですが、それでも読んでいくださる方がいることが凄く嬉しいです! (2018年5月12日 22時) (レス) id: aaf4aecbc2 (このIDを非表示/違反報告)
真琴(プロフ) - 更新待っていました!二人の会話が堪らないです(//∇//)ずっとニヤニヤしながら読んでいます!更新頑張ってください! (2018年5月5日 21時) (レス) id: db800734c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:けんそう | 作成日時:2018年4月7日 18時