17話 ページ18
食べ終わったアイスの棒を片手に、足を揺らすその女は、まだやはり幼い。
年齢にすれば、齢16か17といったところか。
Aが死んだ時もそれくらいの年齢だった、なんて妙な考えが頭に浮かんでしまうものだから嫌になる。
横目に女を見る。
紺色の髪に、病的な程白い肌。
俺が見ていることに気づいたのか、女は急に立ち上がった。
「今日はありがとうございました。
アイスも貰っちゃって。
凄く楽しかったです。
「そりゃよかった。
じゃあな。」
ぺこりと頭を下げるそいつに、ヒラヒラと手を振った。
__そういえば。
なんであいつは久しぶりに話せて、なんて言ったんだろうか。
あいつと会ったのは、確か三日前。
会ったと言っても、初めて会ったのがその三日前な訳だけれど。
それにしては、やけに懐かしむような。
まるで何年か振りに会ったような口ぶりでそいつは言ったのだ。
「なんで悲しそうに、久しぶりだなんて言うんだよ。」
久しぶりと言った時の彼女の顔はどこか悲しそうで。
太陽の逆光のせいでそう見えたのか、どこか翳りの見える表情をしていた気がする。
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凛 - とても良かったです! (2022年12月20日 19時) (レス) @page36 id: 0db889cc25 (このIDを非表示/違反報告)
けんそう(プロフ) - 岩長漆@三色団子と朧大事さん» ありがとうございます!そういったコメントが一番の励みになります!今後も皆さんにお話を届けられるよう頑張ります! (2018年6月11日 8時) (レス) id: aaf4aecbc2 (このIDを非表示/違反報告)
岩長漆@三色団子と朧大事(プロフ) - 突然失礼いたします、岩長と申します!けんそう様の作品読ませて頂き、とても感動しました!次作の方も頑張ってください!応援しております! (2018年6月10日 22時) (レス) id: c1dc633bc5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:けんそう | 作成日時:2018年2月10日 20時