episode322＿＿胸囲 ページ32
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夕飯も終わって、一日の疲れを癒しに
「ふぅー……」
髪をヘアゴムでお団子結びに纏め上げて桶から立ち上がろうとした時、大浴場の扉が開く音がした。
「あっ。神崎さん｣
「帝襟さん、お疲れ様です！｣
振り返ると、バスタオルを身体に巻いた帝襟さんがいたから、会釈をして立ち上がる。
お風呂が被るのは初めてだから驚いた。なんでも、明日のJFU報告に備えて早めに仕事を切り上げたのだそう。
「ご一緒してもいいですか？」
「もちろん！ あ、私先に入っちゃうので、良かったらここ使ってください」
断る理由もないし、広い大浴場に一人と言うのも寂しかったから私は心地よく了承した。帝襟さんは綺麗な笑みを頬に浮かべてると、私が座っていた椅子に腰を下ろして、巻いていたタオルをはらりと開いた。
「(うわ、間近で見ると迫力やばっ……！)」
晒された豊満ボディーを前に、私の目は奪われた。
帝襟さんが髪を洗い始めたのをいい事に、じーっと横目で見つめながら、湯船に身体を沈めていく。
「(デカい)」
その一言に尽きた。
腕を動かす度に、大きな胸は綺麗な円を描いて揺れる。なんて羨ましい現象、少なくとも私はあんな風に揺れたことがない。
「(これが持つ者と持たざる者の差……)」
ブラもしてないのに谷間ができる帝襟さんと違って、私の身体はつるぺた。申し訳程度に膨らんでいる胸はお湯に隠れて見る影もない。
「(やっぱ男子は大きい方が好き、だよなぁ……)」
なんて。ぼんやりとした頭でバカなことを考えるけど急に恥ずかしくなって、自分の顔に ばしゃばしゃとお湯をかける。
長い息を吐いて自分の胸をぼーっと見下ろしていたら、ふと、玲王の顔が頭に浮かんだ。
「ちがう！！」
お湯が飛び散るのも構わずに、勢いよく立ち上がる。
「(なん、で……なんで玲王!?)」
なんの脈絡もない人物が浮上したことで、脳が
そして、頭が取れるんじゃないかと思うくらい首を振った。振りまくった。振りまくって、また身体を湯船に沈めた。
「(今のは違う、絶対違う、なんかの間違い……)」
呪文を唱えるかの如く自分に何度も言い聞かせながら、ぶくぶくと頭までお湯に浸かっていく。
この後、クラゲのように浮いた私の頭部を目撃した帝襟さんから悲鳴が上がり、酷く心配された。
♛︎episode323＿＿縋る者→←episode321＿＿蠢くもの
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はもに(プロフ) - 咲夜（さくや）さん» 咲夜さん、初コメ並びに応援ありがとうございます！次回の続編でもご期待添えられますよう精進致しますのでよろしくお願いします❕ (7月15日 15時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
咲夜（さくや）(プロフ) - 初コメ失礼します更新頑張ってください応援してます (7月14日 19時) (レス) id: f2b60f62ba (このIDを非表示/違反報告)
だんごさん。(プロフ) - はもにさん» そんな！。全然！。というかお待ちしています、自分も受験生で多分返事返せない時がありますのでお互い同じですよ！。ソレに夏休みの時はいっぱいお話出来ますか？。 (6月9日 21時) (レス) id: 3c436fb16b (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - だんごさん。さん» だんごさん、お返事遅くなりすみません。作品を愛読頂きありがとうございます！ぜひ、とお願いしたいところなのですがただ今リアルが立て込んでおりまして、執筆に集中するのが手一杯な状態ですので余裕ができてからお伺いしてもよろしいでしょうか？申し訳ないです (6月9日 12時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
だんごさん。(プロフ) - こんにちは！。いつも作品見てました。そのイラストも全て見てました！。初コメですが失礼します。その毎回幸せに見ています。そのボードに話しかけるのはいいでしょうか？。お話したいです！。 (6月4日 17時) (レス) id: 3c436fb16b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年5月27日 14時
