♛︎episode114＿＿気遣い ページ18
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「やば、もうこんな時間」
いつの間にか夜の七時を回っていた。
誤解を解いてチームVの部屋を出た私は、散乱していたダンボールが一つの箱に綺麗に纏められていることに気づいた。食堂に向かうために廊下を出た凪から聞くに、私が眠っていた間に玲王が代わりに片付けてくれたそう。
あんなことがあった後だし、癪ではあったけど助かったのも事実だから、別れ際にお礼を言うことにした。
「ありがとう、纏めてくれて。……その、助かった」
「えっ。あ、あぁ……気にすんな」
虚をつかれたような表情をして、私から視線を逸らした玲王が気恥ずかしげに頬をかく。「あのさ」そのあと何か玲王が言おうとしてたけど、私は気づかないフリをしてその場を去った。
私の足の矛先は絵心のいる監視部屋。あれから六時間以上は経っていたから、私はお叱りを食らうのを覚悟していた。のだけど、戻ったら「お疲れ」と労われた。見てないはずないと思うのに。
私が目を白黒させて突っ立ってると椅子に座ってた絵心が立ち上がって、こっちに来た。嫌な予感がして一歩後退ったけど、結んでた髪を掴まれた。あぁ、いつもの絵心だ。
「あ、うっ……いたたたッ！痛いです！」
「痛くしてるんだから当然だ バカ。マネージャーなら自分の体調管理くらいちゃんとしとけ。いいか、今回は特別に見逃してやる。でも次は無いと思え」
相変わらず人の髪を掴むのに容赦がない。自分の顔の高さに合わせて引っ張り上げるから、背伸びをして少しでも痛みを和らげようとする。「分かったか？」「は、はい」早く解放されたくて素直に返事をすると、パッと手を離された。
「飯食ったら今日はもう寝ろ」
「え。でも、仕事がまだ残って……」
──あ、まずい。そう思った時には また髪を掴まれてた。もはや私の髪を掴んで話すのが当然のようになっている。
「俺の話聞いてたか？それともこの頭は脳ミソすら詰まってない空っぽか？あぁ？残りの仕事は明日にでもやれ。それくらい自分で考えろ、温室育ちの
酷い言い草だ。生理的な涙が出そうになって呻いてると、ちょうど部屋に入ってきた帝襟さんが止めてくれた。「あれでも絵心さんなりに 心配してるんです」そう言われたけど、ならわざわざ髪を掴む必要性はないと思う。
どちらかというと絵心は私の反応を見て楽しんでる。あれはサディストの
「(髪マジで切ろっかな)」
別の意味でそう思った。
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はもに(プロフ) - かっぱさん» かっぱさん、はじめまして！励みのコメントありがとうございます。一番なんてお言葉頂けて感無量です、、❕これからもご期待に添えられますよう頑張りますᵕ̈* (2023年2月20日 0時) (
レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
かっぱ - このお話本当に大好きで、一番気にいってます♡これからも応援してますね!! (2023年2月19日 21時) (レス) @page49 id: 3275caf583 (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 七子さん» 七子ちゃん、感想投げてくれてありがとう❕ ちょっとドギマギの三角関係ではあるけれど、話の落とし所はちゃんと決めてるので見守ってもらえると嬉しいᵕ̈* いつも応援してくれて励みもらってます！これからもよろしくね❣️ (2023年2月17日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
七子(プロフ) - 潔が好き⁈⁈⁈そんなの…そんなのあんまりよ‼︎二次創作でレオと存分にイチャつかせてやるんだから（現実逃避） (2023年2月15日 21時) (レス) @page35 id: 749c6d74de (このIDを非表示/違反報告)
はもに(プロフ) - 凛香奈さん» 凛香奈さん、初めまして！繰り返し読んでいただけてるという事実に感極まってしまいました🥲ここ最近更新の時間帯が不定期ですが、引き続き頑張っていきたいと思います！応援ありがとうございます🙇♂️とても励みになりました！ (2023年2月13日 0時) (レス) id: ad43313898 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はもに | 作成日時：2023年2月7日 18時
