トリップ者が出会いを求めるのは間違っているだろうか (ページ5)

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1話ページ5

「え、と、それではこの辺で……」

「そうか」

「はい、ありがとうございました。」

「あ、ありがとうございました！」

時は流れて1階層、もうここまで来れば大丈夫だ。
私はロキファミリアの方々にお辞儀をしながら礼を言う。
続いてミャルもペコペコしてた。

「まぁ第1階層なら安心だねーじゃぁまたね〜！」

そう人懐こい笑顔を向けて手を振ってくるティオナ様に手を振り返し歩き出す。

道中、モンスターが現れたが難無く倒し魔石をゲットした。

いやぁ初めの頃は苦労したのにな……
コボルト……

慣れって怖い……
いや、まぁだからと言って調子に乗って５階層まで行くんじゃなかった。

「……ミャル、暫くは4階層で力つけようね…」

「うん……」

それほど怖かったのだろう、思い出すだけで涙目になってしまう彼女の頭を(小さいながらも)撫でる。

(あ、こいつ少し屈んでやがる！)

ちょっと怒った。