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第一話 ページ5

あれから、数年が経ち
私も実にあの赤子から、3歳になった


最初に目覚めて見たあの人は、どうやら私の義理の"両親"らしかった。
何故、義理なのかといえば私が少し育ってきた頃におじいちゃんが私に教えてくれたのだ



本来の私は、天羽家という妖の極道一家の一人娘であり先祖返りの身であること

そして、私の両親は他の妖の勢力に屋敷を襲われてすぐ私をこの親交のあった奴良組へと逃して死んだこと。



少し色々と考えることもあったが、こうして今は奴良組の本当の娘のように皆に受け入れて貰えていた。



そして今私は、絶賛朝ご飯を食べに大広間へと歩いていた。然し、いつもながらに思うがこの屋敷広すぎである

まだ三歳の年だと体力も少し着いてきたくらい、大広間までは少し距離が遠かった。



そんな事を思いながら、てくてくと歩いていると突然私の体がふわっと宙に浮いた。
正しくはぶら下がっているだが



「よっと」

「!?お父さん」

「おはようさん、A。俺の姫様はこんな所で何してんだい?」



そう、ぱちんと片目を閉じてウィンクをしてきたお父さん。
この奴良組の二代目 奴良鯉伴。私の父である


言い忘れていたがここは関東の妖怪たちの総元締めである『奴良組』の総本山。
関東任侠妖怪総元締という私が元いた天羽組と同じ極道一家である



私の家、天羽組はこの奴良組にも負けず劣らずの極道一家だったらしくおじいちゃんやお父さんとも親交があったらしい

私の父である天羽 頼人さんはそんなおじいちゃんとも何度か盃を酌み交わした事もあった様だ



そんな少し複雑事情の私も、妖怪だと思うが答えは合ってるようで合っていない。
私は父が妖、母が人間の混血(クォーター)で私の体には四分の一妖の血が流れている。



「もう朝飯できてるみてぇだが、広間に行く途中かい?」

「うん」

「んじゃあ、俺も行く途中だから一緒に行くか」



そう言われ、私はぶら下がり状態からお父さんの片腕に乗っけられて広間へと向かい出した。

お父さんはまぁまぁの高身長だからか、普段見ている景色とはまた一変して他の景色が見える



それに歩く速さも歩幅も、違うからかいつもは少し掛かりながら到着する広間もあっという間に着いてしまった



広間に着くとお父さんは、迷いなく襖を開け放ち中へと入っていった。



「おめーらおはようさん」

「おう、やっと来おったか鯉伴。お前さんにしては珍しく早起きだな」

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遊星(プロフ) - 千本桜さん» 分かりました (2020年6月23日 0時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
千本桜(プロフ) - 遊星さん» 閲覧、ありがとうございます!更新停止になっていましたか!?少々、コチラで調べてみます。教えて頂きありがとうございます!これから更新は続けて行きますので、よろしくお願いします (2020年6月22日 23時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
千本桜(プロフ) - シルバーウルフさん» 閲覧、ありがとうございます!これからどんどん更新を怠らぬように頑張って行きますので、今後ともこの小説をよろしくお願いします (2020年6月22日 23時) (レス) id: e733f5adaf (このIDを非表示/違反報告)
遊星(プロフ) - 更新停止になってますが大丈夫ですか?素敵な話なのに更新停止は勿体無いです。早く続き読みたいです。 (2020年6月22日 23時) (レス) id: cc3dcebb37 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - 設定が凄く面白いですね。(o・ω・o)更新楽しみにしてます。(o^O^o) (2020年6月22日 18時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:千本桜 | 作成日時:2020年6月22日 14時

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