目付きの悪いプロデューサーのES奮闘録【あんスタ】

4話 ページ6

｢それはまた厄介に巻き込まれちゃったわねぇ奥様｣


｢そうですわねぇ｣


｢……｣


｢あっ、Aちゃん割と本気で落ち込んでる｣






新学期。

1番に来た私の次に来たのは葵兄弟。2人とも今年は同じクラスなんだ…ユニットごとって感じかな。

今年からは学校よりもES優先って感じだし。


完全に落ち込みきっている私の頭を2人して撫でてくる。いいよぉ別に、撫でられるの嫌いじゃないもん。




｢……あの、Aちゃんなんでここ居るの？プロデュース科、新設されたよね…？｣


｢ゆうたくん、傷口に塩を塗りこんだ感想を教えて欲しいな｣


｢あら〜、それが地雷だったか〜ごめんね、拗ねないで〜｣





別に拗ねてないし。

落ち込んでるだけだし。






｢まぁまぁ♪今年はゆうたくんだけじゃなくて俺も同じクラスなんだしさ、もっと仲良くなれる事を喜ぼうよ｣

｢はは、アイドルとプロデューサーの『仲良く』なんてたかが知れてますけどね｣

｢やだ痛いっ！言葉がチクチクする！しかも何故に敬語？｣



私のことは放っておいて！みたいな、ヒステリック起こす訳じゃないけどさ。

割と本気で凹んでるから。




｢おはようございます〜｣


｢おはよ〜…あれ、鳩羽がいる。プロデュース科新設されたんじゃ…？｣


｢おっはようなんだぜ〜！！あれ！Aちゃんがいる？何でなんだぜ？でも同じクラスなの嬉しい！今年も仲良くするんだぜ〜ギューっ！！｣





やだぁ光くん可愛い…Ra*bitsの子たちも今年は一緒なんだ…好きょ。



｢今年はAちゃんも一緒なんですね〜僕、嬉しいです。あれ？でもプロデュース科の方では無いんですか？｣

｢察してやれよ創…。鳩羽、なんか色々あるんだろうけどよろしくな。一緒のクラスなのは普通に嬉しいし｣



｢何なんだこのマイナスイオン…癒しなの？癒し超えて聖なる光放ってない…？やめてよ消し飛んじゃうでも今年も可愛いね好き…｣





｢ゆうたくん、俺たちの扱いと違いすぎない？｣


｢ん〜…去年同じクラスだったからとか？｣


｢えぇ？俺は違うクラスだったのに…｣







プロデュース科で頑張ろうと意気込んでいたから、その反面で落ち込んでいたけれど。

こうして集まった人達の顔を見て、やはり知り合いの安心感をジワジワと感じている。

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