【ぷよぷよ】大罪の黒魔道士 (ページ7)

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魔王との決着ページ7

暫しの間、互いに邪魔なぷよを消しながら、連鎖を作る。

｢ふん｣
｢散ってゆけ｣
｢ディザスター｣
｢イーラ｣

フィーバーの秒数を増やし、フィーバーゲージを増やし……互いに30秒、ゲージは残り一つとなる。全てを相殺し切り、空気もピリピリとし始める。

｢貴様、中々強いのだな？｣
｢まあ。鬼才と呼ばれていますから｣
｢そうか……だがこれで終わりだ!!フッ、愚かな、ゆくぞ、覚悟はいいか、ジャガーノート、見るがいい、見るがいい、見るがいい、カカカ･カタストロフ!!｣

そして、この場面で仕掛けたのはサタンの方であった。９連鎖と長く続き、流石は自力で連鎖タイプと言えた。だが、Aはニヤリと笑い、間髪入れずに一つだけ相殺。心で、好都合だと呟いて、フィーバーモードに突入した。

｢散ってゆけ!!無知の知を知れ!!｣

サタンも余り動揺はしなかった。Aはてがたくフィーバータイプだということを考えていなかったのだ。フィーバーモードに入ってしまえば、彼女の手の内なのだというのに。

｢散ってゆけ、我らの罪よ、償え、我らが善行で、グーラ、ピグリティア!!流石は私｣

タネであるぷよが来ない時は連鎖を長くし、タネがくればすぐさま解く。その様は凄まじいものだった。流石のサタンにも焦りが出てくる。大連鎖でお邪魔ぷよは追加しているが、不安にもなった。これはやってしまったのではないか？と。
だが、そんな彼の様子などお構い無し。手加減無しに連鎖を重ねる。そして遂に……

｢散ってゆけ、我らの罪よ、償え、グーラ、ル･ルクスリア、償え、我らが善行で、グーラ、ア･アヴァリティア、グーラ、インヴィディア、グーラ、ススス･スペルビア!!｣
｢返されただと!?｣
｢油断大敵ですよ、サタン様？｣
｢もぎゃーっ!!｣

返し切れずに連鎖が途切れたサタン。お邪魔ぷよが容赦なく降り注ぎ、決着がつく。サタンのフィールドにはお邪魔ぷよがぎっしりと詰め込まれていた。

｢これは、夢だ〜……｣
｢身の程を知りなよ｣

勝負終了の台詞が告げられた時、フィールドが解除される。そして、集まったぷよも散り散りになっていった。それを横目で見ながら、彼女は苦笑いを浮かべてサタンに手を伸ばした。

｢私が勝ちましたから、今回は見逃してくださいね？｣
｢……仕方があるまい……だが、次また会った時にまた、求婚させてもらおうか｣

ここまで手酷くやられているにも関わらず、懲りていないサタン。Aはそのまま、苦く笑うことしか出来なかった。