【d！】通常運行の異常行動。【呪鬼2】 (ページ3)

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Angel ページ3

「ぽまえら〜！ちゃんと並べ〜！！」

1時間目の体育、私達は外に出ていた。
ちゃんと並ばず喋っているクラスメイト達がウザイ、早く並べよ。
着ている黒のカーディガンを握りしめて太陽を睨む。
体育は暑いし面倒臭いから嫌い。

「今日は鬼ごっこするぞ〜。鬼は俺な？」

「猿が鬼とか楽勝やろ！」

「お？ゾム言ったな〜？じゃあ1分後スタートするぞ」

先生がカウントダウンを始めると同時に散っていく生徒達。
煽っていたゾムは他の生徒達より近くに居る。

『…先生、いいですか？』

「あ〜、どこ？」

『体育倉庫に行ってます』

「後で向かう」

人目のつかない体育倉庫に行き中に入る。
静かで誰も居ない上薄暗いから周りから見えない。
私にとって好都合な空間。
倉庫の奥、マットの裏に逃げ込んだ。
目の前にはたくさんのマットが積み上がっているし、窓も無いからバレる心配は無い。
何より床には高飛びのマットが敷いてあってふかふか。

『私と先生だけの秘密基地……』

ふふ、と笑い眠りについた。