【d！】通常運行の異常行動。【呪鬼2】 (ページ4)

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Angel ページ4

『ん…、』

目を覚ますと真っ暗な部屋。
確か鬼ごっこの最中だったはず。
ポケットに入っているスマホを確認すると、開始からまだ5分しか経っていなかった。
耳をよく澄ますと、聞き慣れた2つの声が聞こえてくる。

「ゾム〜？」

「ちゃちゃちゃちゃうんすよぉ！！」

「はいタッチ〜。雑魚乙〜」

「大人気ないぞ猿！！」

「お？やんのか〜？」

「おおいいぜ。やってやんよ！！」

「…あ、俺用事あったんだ。てことでまた後でな」

「逃げるんすかぁ？？」

「はいはい逃げますよ。それじゃ」

足音が入口の方に近づいてくる。
誰かが中に入ってきて、扉が閉められた。

「七海〜？」

『…ここです、先生』

「いつものとこか…後2人きりの時は？」

『敬語禁止…だよね、分かってる』

「今日はどうする？」

『ちょっと、お話してたい』

「話かぁ〜、何話す？」

『…先生の家に住みたい』

「急だな」

『私は、生きてる意味あるのかな』

「…さぁな」

『…先生』

「どうした？」

『生きて、なんて無責任じゃない？死ね、なんて酷いと思わない？』

「…そうだな。七海は七海らしくしてればいいと思うぞ」

『ありがとう。…その、先生』

先生の手を掴んで、自分の頬に持っていく。

『…今日も、する？』

わざとらしく上目遣いであざとく首を傾げる。
そうすると先生は嬉しそうに笑い、私の唇に指でなぞった。