LIFE.47 ページ47
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「西谷と立花さん、だよね」
「はい、ソウデス」
大地さんは私達にパンフレットを配って
丁寧に体育祭の詳細を教えてくれた
「本当助かります、大地さん」
「ああ、でも西谷。後輩連れまわすのは頂けないな……まあ、それは良いとしても仕事はやって貰わないといけない」
大地さんは真剣な目と
静かな口調でそう言った
(あれ、あんまり怒ってない……?)
「って事で、次はないからな」
……怒ってました
そりゃあ、もう怒っていますとも
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パンフレットを流し読みしながら
西谷先輩は笑った
「やっぱ今日は流石に優しかったなー、大地さん」
「何時もはもっと怖いんですか?」
「おう!でも今日はAが初めての合同会議だっただろ?だからだと思うぞ」
その初めての合同会議の日を
何で教えてくれないんですか本気で
「西谷先輩、お詫びになんかしてください」
「なんかって何だよ」
「な、なんかないんですか!」
西谷先輩は
ちょっと悩んだ後に
何か思い出したのか「あっ」と声をあげた
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「じゃあ今度、研磨と行くラーメン屋にお前も連れて行ってやるよ!」
「え、それ私行っていいんですか」
「研磨ならオッケーだろ」
え…
いや、でもおこがましいって言うか
「決定な!じゃあ、ちょっとまってろ」
そう言って西谷先輩はカバンから
紙とペンを取り出した
紙になんか文字をパパッと書き留めて
「これ、連絡しろよ!」
ーーーーー俺の連絡先だ!!
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080-××××-2408
y.n-1010@えーゆー
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auくらい英語で書けよ
とも思ったけど、ありがたく頂いた
「じゃあ、今日連絡します!」
「おう!待ってるからな」
そう言って西谷先輩は笑う
背は低いけど、この人かっこいいなあ
「ていうか、西谷先輩家コッチですか?」
「Aん家はコッチか?」
「そうですけど」
「じゃあ俺もコッチだ!!」
じゃあって何ですか、じゃあって
ていうか私もうすぐ家なんだよなあ
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「スイマセン、私家ここなんですよ」
「おう!じゃあな、A!!」
西谷先輩と別れて
私は自分の部屋に向かった
お礼を窓から叫ぼうと身を乗り出して西谷先輩を眺る
(あれ、先輩もしかして)
「家、コッチ側じゃないんじゃ……」
勿論それは案の定
西谷先輩は逆方向へと歩き出した
私は窓から叫ぼうと
乗り出した身を部屋に戻す
「人の好意は無駄に出来ないよねえ」
見なかった事にしよっと
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α&ω(プロフ) - あの、すいません…唐突ですけど、北海道の方なんですか?[〜だべや]とか、[〜べ]とかは北海道独特な気がするんですけど……勝手な偏見なので答えなくてもいいです。それと、この作品面白いです! (2017年8月6日 22時) (レス) id: f97a2f3c7a (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - iuyさん» ありがとうございます!!そんなこと言われるとヤル気になります\(^o^)/頑張ります! (2015年1月5日 15時) (レス) id: 499572e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
iuy(プロフ) - これすごい好きです!毎回更新楽しみにしてます。通知の所にこれがあったらヨッシャーってなります。がんばってください! (2015年1月5日 15時) (レス) id: 623e9eb58d (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!!夢主ちゃんのキャラたまに難しい……()、ありがとうございます!頑張ります! (2015年1月5日 9時) (レス) id: 499572e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 初コメです!!すごく面白いです。夢主が面白い(笑)更新ファイトです(^o^ゞ応援しています! (2015年1月4日 23時) (レス) id: 96131bf237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汐里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2014年12月24日 11時