【HQ】シンデレラ物語。

LIFE.37 ページ37

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「勘違いすんな」

「は？」


校外学習が終わり、普通に登校した私に

影山は下駄箱で私を指差しながら


言葉を発した



「お前が一般人だからって俺は距離を置いたりしない」

「……うん」


「日向や月島だって、絶対んなことしねえよ」


励ましの言葉……？

いやでも私別に、傷付いてないよ？まだ



「だから学校辞めようとか、考えんなよ」

「(交換留学は考えてたけど)う、うん」



別に学校辞めようとかは

思ってないしなあ



「そもそも……お前の事を認めない奴がいる、ンなモン当たり前だろうが。数が人より多いだけだろ」

「！」


「周りがお前を認めてなくても、俺はお前を認めてる、誰もお前を信じねえなら俺が信じてやる」



私は微笑みを零した

私が自分が一般人な事気にしてるとでも思ったのかなあ、多分



「ぷぷ、影山のセリフ漫画みたい」

「う、うるせえ！立花ボゲェ！！！」



顔を真っ赤にして私を罵倒する影山

照れ隠しで罵倒って……


モテないぞー




「影山」

「な、なんだよ」


「ありがとね、元気付けてくれたんでしょ」


下駄箱に靴をしまって

影山の隣に並ぶ


歩き出して影山が先に行かない辺り、多分歩幅を合わせてくれてるんだと思う



(いいヤツ……)



.

「別に俺は……ッ」

「照れるな照れるな、ウブですなあ」


「お前も偶には照れたりしろよ！！」



顔を真っ赤にして怒る影山

何か何時もより怖いわ



「…私はねえ、自分より二枚も三枚も上じゃないと照れたりしないよ？」

「……ムカつくな、お前」


「はっはっはー頑張りたまえ、少年」



影山はムスッと顔を歪ませて

ポケットに手を突っ込んだ



「でも」


かと思えば

影山はギラギラした目で私を見る



「立花の顔を赤く出来たら俺は二枚も三枚も上ってことだよな」

「え''……あ、はい」


「んじゃ、覚悟してろよ」


コイツマジだ

顔がマジだ、本気で私を落としにきてんのか


怖すぎた




「おはよう！立花さん！！！……と影山」

「俺はついでか！日向ボゲェ！！」


鶴の一声

神様ですか、日向は。あ、日向様か



「おはようございますであります、日向様！」

「ガーン」


「ガーンって口で言うのか…」


日向に冷静にツッコム影山氏

ていうか口でガーンっていう人初めて見た



「お、俺と立花さん仲悪かったっけ……」

「うそうそうそ！！ごめん嘘！！」


「……泣き落としかよ」



影山の余計な一言から

二人は暫く言い争っていた

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