LIFE.22 ページ22
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「あ、来た来た!おはようAちゃん」
「女周りに連れながら話しかけないで下さい」
キャー及川さーん、何て高い声が頭に響く
うるっせえなあ、本当に
「ごめんね、俺用事あるから行くね!」
女の子を振り切って私の手を引いて
真っ白なリムジンに乗る
リムジンとか初めて乗ったんですけど!!?
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「ここ俺ん家」
「デカイですね…」
ていうかデカイなんてモンじゃない
お城だ……シンデレラ城か
なんだこれ
「あ、ちょっといい?」
及川先輩に話しかけられた数人の人は
嬉しそうに話を聞くけど、それが私関連とか…
「この子のメイクと服、用意してあげて?」
「彼女の…ですか……?」
「うん、可愛くしてあげて?出来るよね」
その言葉に聞かれた女の人は元気よく、
はい!っと返事して私を別室へ移した
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「どんな色が好きとかありますか?」
「じゃあ茶色、とか」
そう言うと茶色ベースのコートと
ハットネックの
可愛らしいショートドレスを持ってきた
「可愛いですね……」
「立花様なら似合いますよ!!絶対!」
「あ、ありがとうございます」
良い人…!
及川先輩の使用人にこんな良い人がいるなんて
「立花様は徹様とどういった御関係ですか?」
「ははっ、只の後輩ですよ」
御冗談を、と笑う使用人さん
冗談じゃありません
本当なんです、信じてください
「出来ましたよ、鏡見ます?」
「あー……良いです、周りの反応でどんな感じなのか解りますから」
使用人さんは手に持っていた鏡を
机に置いた
「それでは、いってらっしゃいませ」
「ありがとうございます」
深々と頭を下げて扉を開き携帯を確認すると
時間は12時30分
「うっわあ、化粧って怖いね」
「及川先輩行かないと」
「(これ皆だれだか解るのかなあ)そうだね」
リムジンに乗り、上で結われた髪と
ベタつく唇に違和感を感じながら顔を歪める
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「大丈夫、似合ってるよAちゃん」
「及川先輩がモテる理由はソレですね」
「顔をみたら大体わかっちゃうもーん」
罪な人
一般人ならまだしも、文武両道、彩色兼備
そしてお金持ち
「気は使える人だし、先輩は好条件ですね」
「でも俺ちゃんと人選ぶからさ」
「じゃあ先輩と付き合う人は綺麗で可愛くて、お金持ちで性格も良くて、頭も良い人」
「どうだろうね意外と違うかもよ」
及川先輩のその時の顔は
まるで心に決めた人でもいるかの様だった
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α&ω(プロフ) - あの、すいません…唐突ですけど、北海道の方なんですか?[〜だべや]とか、[〜べ]とかは北海道独特な気がするんですけど……勝手な偏見なので答えなくてもいいです。それと、この作品面白いです! (2017年8月6日 22時) (レス) id: f97a2f3c7a (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - iuyさん» ありがとうございます!!そんなこと言われるとヤル気になります\(^o^)/頑張ります! (2015年1月5日 15時) (レス) id: 499572e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
iuy(プロフ) - これすごい好きです!毎回更新楽しみにしてます。通知の所にこれがあったらヨッシャーってなります。がんばってください! (2015年1月5日 15時) (レス) id: 623e9eb58d (このIDを非表示/違反報告)
汐里(プロフ) - 黒猫さん» ありがとうございます!!夢主ちゃんのキャラたまに難しい……()、ありがとうございます!頑張ります! (2015年1月5日 9時) (レス) id: 499572e2f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - 初コメです!!すごく面白いです。夢主が面白い(笑)更新ファイトです(^o^ゞ応援しています! (2015年1月4日 23時) (レス) id: 96131bf237 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:汐里 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/gen.php/novel/
作成日時:2014年12月24日 11時