猫系女子と猫かぶり系男子

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いつもより少しだけ遅い朝の電車はキツい。



香水の匂いがキツすぎるオバサン。

イヤホンの音漏れが激しい他校生。

人混みのせいでまだ5月だと言うのに暑すぎる車内。



いつもは隣にいてくれる健ちゃんも、

今日はバスケ部の朝練が無いからギリギリの

電車に乗る、と言い張っていたから今日は1人。






主｢えっ......？｣

お尻辺りに違和感を感じて思わず声を上げた。

.........痴漢だ。

怖い怖い怖い怖い怖い


声を上げることも逃げることもできずに

俯いてじっと耐える。




｢まもなく○○駅。出口は右側です──｣


降りる駅だ.....早く着いて...。





プシューッという音と共に電車が止まった。


早く逃げなきゃ、と思って出口の方に向かおうと

すると、私のお尻を触っていたであろう

ハゲかけたオジサンが私の手首を掴む。



主｢やめてくださいっ......｣



ふりほどけない。

気持ち悪さと恐怖で視界が滲む。








？｢すみません──｣

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