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6話 ページ7

____こんな気分になったのはあの日以来だ。




.


.


.



「3ヶ月もレームに行くなんて私は何も聞いていませんでした!」


「だって言わなかったもの」



飄々(ひょうひょう)とした様子で答えるAにジャーファルは怒りを(つの)らせていた



「なんで言ってくれないんです?」


「どこ行こうが私の勝手でしょ?」



Aの声音にも
どこか怒りが混じり始める


その日は何時に無く
二人とも機嫌が悪かった



「は?勝手だと?」


「なによ」


「心配する俺の身にもなれよ!」


「心配してなんてお願いした覚えないわ!」


「そういう事じゃないだろ!」


「うるさいうるさいうるさい!
ジャーファルの小言は聞き飽きたわ!

私付き合う前に言ったわよね?

私を縛るなって!!!」



ドンと乱暴に扉を開け放つと
ジャーファルの静止の声も聞かず

Aは姿を消してしまった




.



.



.






それが三年前の昨日の話。




『私、煌帝国の将軍になる事になったの。
だから、次会う時は敵かしら』




あの時とは違った冷静な顔で平坦な声で
彼女はそう告げた


感情任せの戯れ言なんかじゃなかった




だからこそ
自分に言い訳が出来なかった。





「どうしていつも____貴方は勝手なことばかり…」



私にはいつも事後報告で

勝手に居なくなって、
また事後報告の繰り返し。


幼い頃から彼女に放浪癖(ほうろうぐせ)があったというのは聞いていた


でもどうしてそうなったのかと問えば彼女は微笑んでいつも有耶無耶にした。




『貴方の事を好きになれなかった』




____その時から既に
彼女はこの思いを抱いていたのだろうか?



『貴方と私じゃ身分が違い過ぎるもの』



____この言葉の真意が分からない。

Aは過去を私に語った事は無い。

それが関係しているのかそれとも、私が元暗殺者だったからこう言ったのだろうか?




「わからない…」




私は彼女を何も知らなかった。



嫌われる事を恐れて…聞けなかった



でも、今ならきっと____






彼女はきっと自室に居るだろう



何かあったらいつも
自室に閉じこもっていたから___



扉の前に立ち
大きく深呼吸を一つした



コンコン



「誰?」



____やっぱり居た。




返事をすると逃げられそうな気がして
無言で重い扉を開けた




「なんで貴方が…」



目を赤く腫らしたAと視線が交わり

彼女は目を大きく見開いた

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フラグクラッシャー@前垢消えました(プロフ) - 面白いです!ジャーファル最高! (2017年5月28日 17時) (レス) id: 546b93c79b (このIDを非表示/違反報告)
ミホ - おもしろい (2016年9月17日 23時) (レス) id: 868ef321a7 (このIDを非表示/違反報告)
マーガレット(プロフ) - ジャーファル!今すぐ探しに行くんだ!続き楽しみです! (2016年8月30日 21時) (レス) id: 2dbf9fccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マーガレット(プロフ) - ふむふむ。試してみます!ありがとうございます! (2016年8月29日 0時) (レス) id: 2dbf9fccc8 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫(プロフ) - マーガレットさん» 戻る、進む、再読み込み、等の機能が着いたものです。androidだったらもうしかしたら違うかもしれませんね( ̄▽ ̄;) (2016年8月29日 0時) (レス) id: f7686c54e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜猫 | 作者ホームページ:https://twitter.com/tutimikado12113  
作成日時:2016年8月19日 19時

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