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13話 ページ14

「やっぱり強いわね」


「お前こそ、一筋縄じゃいかないな」


息を切らしたAを余裕綽々(よゆうしゃくしゃく)と見下ろすシンドバッド

開始時点とは立場が逆転していた



「動きが鈍くなってきたな。そろそろ疲れたか?」

「まだ行けるわ」


攻撃の構えをとるAだが
正直、キツかった


彼女の強みはスピードであり
それを除けば凡人並



強力な攻撃を避けきれなければ
致命傷になる上に、

敵を一撃で仕留めることが出来ないため、速さで圧倒して何度も当てなければ勝ち目はない…


つまりは、
速さを殺された彼女は弱かった。



「そうだ。そろそろもう一つの魔装を見せてくれよ」



それを察したシンドバッドが
Aに請う



「あれは戦い向きじゃ無いのよ。ねぇ、それよりもこっちの全ての力を使っていいかしら?」


「ああ…そう言えば禁止していたな。構わんよ、その代わりもうそろそろ決着を着けようか」


「そうね。」



残りの魔力(マゴイ)の量では
どちらも、極大魔法は撃てない


「はぁぁっ!!」



手のひら同士を重ね合わせ
巨大な竜巻を生むシンドバッド


それを見てAはニヤリと笑う



「____行くぞ」


「ええ」



両手を胸の前で構え目を閉じるA



竜巻の轟音が近付いてくる



「はぁっ!!」



両手に貯めたマゴイを
鎌鼬と共に竜巻に向けて放つ

風の輪が(ほど)けたそこへ
全速力で突っ込むA




「甘いな」



攻撃を風の壁で受け止め
シンドバッドは得意げに笑う


しかし、
Aも笑みを崩してはいなかった



顔をシンドバッドの耳元に寄せ


「___動かないでね」



と呟くと



「なんっ…!?」


彼女の言葉に従うかのように
彼の身体は動かなくなる


焦る彼を他所(よそ)に彼女は鋭利な爪を
シンドバッドの首元に当てた








「私の勝ちね…さぁ、負けたんだから私の事受け止めなさいよ?」



言うや否や、魔装を解いて
重力に従って落ちてゆくAの体



「は!?ちょっと待て!!」



全速力で飛んで
何とか彼女か体を抱き留めると


シンドバッドはゆっくりと
地に足をつけた



「危ないだろ!」


「そう?スリルがあって楽しいわ…よ」



傾きかけた彼女の体を
慌てて抱き寄せるシンドバッド



魔力(マゴイ)が尽きかけている…もう休め」


「…そうさせてもらうわ」


そのまま目を閉じて
体重を彼に預けると


体が訴えるがままにAは意識を手放した。

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フラグクラッシャー@前垢消えました(プロフ) - 面白いです!ジャーファル最高! (2017年5月28日 17時) (レス) id: 546b93c79b (このIDを非表示/違反報告)
ミホ - おもしろい (2016年9月17日 23時) (レス) id: 868ef321a7 (このIDを非表示/違反報告)
マーガレット(プロフ) - ジャーファル!今すぐ探しに行くんだ!続き楽しみです! (2016年8月30日 21時) (レス) id: 2dbf9fccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マーガレット(プロフ) - ふむふむ。試してみます!ありがとうございます! (2016年8月29日 0時) (レス) id: 2dbf9fccc8 (このIDを非表示/違反報告)
夜猫(プロフ) - マーガレットさん» 戻る、進む、再読み込み、等の機能が着いたものです。androidだったらもうしかしたら違うかもしれませんね( ̄▽ ̄;) (2016年8月29日 0時) (レス) id: f7686c54e4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜猫 | 作者ホームページ:https://twitter.com/tutimikado12113  
作成日時:2016年8月19日 19時

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