12. ryuto ページ12
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龍「 疲れたぁ〜 」
家に帰って、一目散にソファーにドンっと座る。
もう11時かぁ。そろそろ帰ってくるかな。
昨日、誕生日だった彼女。
Aが寿司好きだから、メンバーともよく行くお店で寿司を食べた。
帰ってから薔薇の花束を渡したら、マスカラが落ちて目が真っ黒になってしまうほど泣いて喜んでくれた。
今日、Aは高校の時の同級生に祝って貰うと、ご飯に行ってるらしい。
朝チラッと言ってただけやから、何時に帰るとかどこで、とかは全然知らんのやけど。
平日やし、日が回る前には帰ってくるかなぁ。
帰ってきて家に誰もいないって状況が、Aと住み出してから滅多にないからなんか落ち着かない。
龍友何時頃帰んの ?
そうLINEを送ってみたものの、すぐには既読はつかず。
先に風呂を済ませようと思って、久しぶりにバスタブに湯を張る。
携帯を持ち込んで、映画を見たり、今日の面白かった裕太くんの動画を見たり。
気づけば1時間半も湯に浸かっていたことに気づく。
とっくに0時を過ぎてるし、LINEも既読にならないまま。
いつもならすぐLINEかえってくるのに、と考え出したら心配になってきて、急いで風呂を出た。
龍「 … 」
携帯を耳に当てて、電話をしてみても出ない。
龍「 場所ぐらい聞けばよかったな… 」
どうすることもできず、LINEでスタンプを連打で送ってみたり、何回も電話をかけ直したり。
時計を見ると1時過ぎ。
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作者名：ru_____ | 作成日時：2018年7月2日 4時
