地味なブスが幼馴染で悪かったね…… (ページ10)

今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:924 hit

第8松ページ10

『…お、お見苦しい所を、』

拓斗「いや、俺もすまん」

はい、一生分の涙を流し終えたところでして、
なんかまた気まずいです…はい。
私らは壁にもたれて座っている。
多分、ホームルームは始まっているでしょう。
完全に遅刻…

え？朝早く着いたのに…
まぁしょうがないか。

拓斗「いいのか？」

『何が？』

拓斗「お前みたいな成績優秀の真面目がこんな所でサボってさ。今ならまだ間に合うから、教室に戻れば？」

『…それができたら、とっくの昔に行ってるよ。』

拓斗「あ、それに泣いてたし、どうしたんだ？」

『あー、実はね？』

全てを話した。
初対面なのにこんなに話していいのか？って思ったけど、拓斗君ならいいやって思った。
拓斗君は、下を見て頷きながら私の話をキチンと聞いてくれた。
そして、口を開いた。

拓斗「…よく、頑張ったな」

そう言って頭をポンポン撫でてくれた。

『優しいね、拓斗君は…』

君が……

『君が幼馴染だったら良かったのになー。』

拓斗「……あぁ。」

今日は、教室に戻れないので、保健室の先生に体調不良と言い、早退した。