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第17話 ページ19

次の日。
私とシカダイはアカデミーにいた。
昨夜、フライの気配を辿りフライがいるであろう場所を特定はしたのだが、姿が見えなかったのだ。
2、3時間くらい探して歩いたが出てこなかったため、1度家に帰り今日また探すことになっていたのだが……。

「えー、急ではあるが7代目と伝説の7班と言われたメンバーであるサイさん、サクラさんと、火影補佐のシカマルさんが来てくれた」

よりによってなんでこうなるか。
苛立ちから殺気が出てしまいそうになったが何とか抑え、平成を保ちつつシノ先生の話を聞く。
曰く、ただの見物だと。
嘘だ。火影達はそんなに暇なわけないじゃない。
きっとフライのことでここにいるんだ。
強く拳を握りしめ、唇を噛み俯く。
早く、フライを見つけないと……また攻撃されてしまう!

「ではこれから校庭に行くぞ」

今日は初っ端から組手の授業。
その隙に逃げ出すことも可能だが、親にバレたら退学どころの騒ぎじゃないし、何より7代目であるナルトがいる。
そんな中で授業を抜け出すなんて不可能に等しい。
そう考えてるうちに、校庭につき組手が始まった。
シノ先生が決めたペアで組手が始まろうとしていたその時だった。

「きゃぁぁぁあ!!」

昨日と同じように、凄まじい風が下から吹き荒れた。
子供達が吹き飛ばされないように、7代目の影分身やサクラさんやサイさんやシカマルさんが壁になってくれるけど、邪魔でしかない。
退いてよ、私はあの子に用があるの。
あなた達には用がないの!! 退いてよ!!
いくら大人達が壁になったとはいえ、限度というものがあるようで何人か飛ばされた。
やはりおかしい。フライはこんな風に暴れる子ではない。私が知らないだけかもしれないけど、それでも私の前では少なからず、こんな風に暴れたりはしなかった。

「A!」

無意識に身体を前に出していたのか、サラダの声が聞こえた。
と同時に、私はフライが起こす風で身体が宙に浮いた。
好都合ではあるが、やばい落ちる。しかも、7代目の影分身がこっちに来ようとする。
視界の端で映ったのは7代目本体がフライに攻撃をしようとする姿で。
ダメ。そんなの。攻撃しないで。やめて。
落ちゆく体を気にせず、私は空中で向きを変えフライの方を向いた。
気づけ。気づけ。私に。今すぐ。気づけ。

「こっちだ。フライ」

呟くように言った私の声はフライの耳に届いたのだろう。
私に気づくと大きな声で鳴いた。
そして後肢で私を掴み空へと飛び立った。

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設定タグ:BORUTO , シカダイ , 転生トリップ   
作品ジャンル:アニメ
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清水ファンタジア(プロフ) - CCさん» 応援ありがとうございます。亀更新ではありますが頑張らせていただきます! (2021年7月8日 0時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
CC(プロフ) - 更新待ってました! ありがとうございます!!続きも楽しみにしています!頑張ってください! (2021年7月8日 0時) (レス) id: 8f9bdc23ee (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» BORUTOもそうですが、好きな話を沢山書いて練習していくといいと思います。人に見せてこそのものなので、BORUTOも頑張ってください (2020年12月18日 19時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)
三色弁当 - 清水ファンタジアさん» 勇気の言葉ありがとうございます泣 NARUTOは軽くですが知ってるのですが次の世代のBORUTOを書いてるんですがそれをコツコツ書けばたくさんの方に呼んで貰えますかね、、? (2020年12月18日 16時) (レス) id: 02492f2e0b (このIDを非表示/違反報告)
清水ファンタジア(プロフ) - 三色弁当さん» 私も最初は全然上手くなかったんですけど、コツコツ書いていけば、ちゃん読んでくれる人が現れるので大丈夫ですよ! 最初はなかなか苦戦するかもしれないですが…… (2020年12月18日 16時) (レス) id: a394ff5f98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:清水ファンタジア | 作成日時:2020年10月6日 13時

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