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ページ26

いや、カップルじゃん。



***



ア〜課題やりたくねえ〜やらなきゃいけねえ〜

もうすぐ8時じゃん!よし、やろう。心に決めた。8時から始めよう。


うだうだとパジャマ姿でベッドに張り付いている時だった。



ピコン。

[ スナ が 友だち追加しました。]



「………!?」



スマホを投げるように置く。
ふかふかの枕に沈んだ瞬間、また音が鳴った。



ピコン。

ピコン。


[ Aちゃーん ]

[ 助けてー ]



『スナ』なんて名前の友達は、私の中で一人しかいない。

水面に浮かぶように静かに送られてくるメッセージ。ダーリンは確かに助けを求めている。


ヘルプLINEにはすぐ返信するのが私のポリシーだ。



[ どうしたの? ]

[ 眠れなくなっちゃったの? ]

[ 子守唄うたってあげようか?? ]


完全に舐め腐った返事をすれば、すぐに既読がついた。



[ いや、この時間に寝るとか健康優良児すぎな ]

[ 助けてって言えばすぐ返信くると思って ]

[ ごめんね 話したくなっちゃっただけ ]



なるほど、話したくなっちゃったのね。

話したく……なっ……私と?私と???



「ウッ!!!!!」



胸を抑えてうずくまる。可愛い。なんて可愛いんだ。
しかも『話したくなった』じゃなくて『話したくなっちゃった』。あざとい。可愛い。500億点満点。



[ 課題終わってないからちょっとだけね ]

[ えーじゃあ通話しよ ]

[ お前の声を聴きながら勉強集中出来るわけないだろ ]

[ ドキドキしちゃうんだね ]

[ その○○しちゃうって言い方可愛いからやめて]



結局課題に手をつけたのは9時を回ってからだった。南無。

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作者名:- | 作成日時:2020年4月25日 14時

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