念願の弟ができました。【HQ!!】 (ページ24)

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24.片方機嫌良いと片方機嫌悪いページ24

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治くんが私にリクエストしたのは、朝の準備から手伝わせて欲しいというもはやデートよりも前の部分。

そもそもアラームすら掛けないで欲しいとのこと。

え？寝坊する……と困惑したが、どうやら。

「おはよーさん起きてくださーい」

なんと起こしてくれる所からのスタート。

ペシペシと優しく布団を叩かれて目を覚ました。
時刻は8時。天気は快晴。目の前には幸せいっぱいの笑顔の弟(手には私の服)。

「……それ着ろってこと？」

「クローゼット勝手に開けてしもた」

「それは平気だけど」

それより、着替えるから出てってくれない…？とおずおずと尋ねると、治くんはえ？と声を上げた。

いや、え？って。こっちがえ？なんだけど。

「お着替えから手伝うつもりやってん」

え？

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「じゃー侑行ってくるわ。留守番頼むで」

「……途中でゲリラ豪雨に見舞われてずぶ濡れになって、急いで帰ってきたお姉ちゃんを風呂であっためてあげる予定」

寝起きなのか、寝癖をつけたまま不機嫌そうに謎の予知をする侑くんをに「俺晴れ男やから大丈夫」とあっさり言い放つ治くん。

私を無理やり着替えさせて満足げである。

一方の侑くんは何やらぶすくれているので、取り敢えず頭を撫でて寝癖を直してやった。

「お土産買ってくるね」

「じゃあAちゃんからのハグ」

「……まぁいいけど。良い子で待ってて」

そう言って立ち上がると、片方からは「ハ！？」という声、もう片方からは「ぃよっしゃー！！待ってる！」という声。

なんでどっちかが機嫌良いとどっちかが機嫌悪くなるの。