18.右見ても左見ても怖い ページ18
いいいい言えるわけなくない!?
「お二人にベッタベタに甘やかされてドッキドキしちゃう夢見ちゃって照れちゃってえへ☆」なんて恥ずかしすぎるよ!!!
あと3日くらい待って……
そしたら態度も元に戻るから……お願いします……
ガタガタと静かに震える私を見て、治くんが首を傾げた。
「なんで言えへんの」
「う、ううっ………」
う、上目遣いだーーーー!!!
ちょっと屈んで上目遣い!!!!
私が何に弱いかをよく心得ています治くん!
絶対こんなことするキャラじゃないのに!!
治くんの可愛い上目遣いに母性をやられたが、ここは呻いて耐える。
すると、黙っていた侑くんが顔を近づけた。ヒイッ
「…どうしても言われへんのなら、
ここでAちゃんが腰抜かすくらいのごっついちゅーするけど」
おっと??可愛くお願いモードに入った治くんに対して、侑くんは完全に脅しにかかっております!
しかも脅し方が独特です!ディープキスを持ちかけてきました!
これには流石に私も「は!?」と顔を赤らめた。
ごっついちゅーって言い方可愛いなとか言ってる場合ではない。
「どないすんの」
「え、ええと、」
「これちゅーしてええってことやない?」
「え、ええええ……!?」
治くん悪ノリした。
もうこれはやばい。誰も止めてくれる人がいない。
こんな日に限ってお母さんもお父さんも全然帰ってこないのなんでなの。
「ほんま?気づいてあげられんくてごめんなぁ」
「ま、待って!話すから待って!!」
もつれそうな舌で何とか言葉を紡いだ。
白旗です。
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作者名:- | 作成日時:2020年3月13日 22時