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見えているのに気づかないのはちゃんと視ていないから ページ7

ノーサイド

結局この事件は『天人密室殺人事件』と呼ばれ、犯人は分からなかった


誰にも気付かれずに天人を刺殺出来たのは何故だろうか




皆一人一人にアリバイがある。




「私は母親と部屋の掃除をしていました」

彩木のアリバイは母親が証明しているし、




「俺は弟と公園にいた」

藤山も同じく身内が証明できる




「あたしはそん時条宮と口喧嘩してたわよ」


「コイツが人の足踏むんだよ毎回毎回」



桜樹、条宮はお互いのアリバイがあるし、監視カメラが撮らえている





発見者の丸川、海野もキッチンで話していたところはカメラに映っている。


アリバイがちゃんとあるため



この事件は保留とされた






しかし、











『十字架殺人事件』は止まらなかったのである







「またかよ」



土方は十字架の傷がついてる天人の死体を見て頭を抱えた





「同一犯……もしくは仲間がいるんですかィ」



ーーーーそう、この十字架殺人事件……天人だけでなく人間も恐ろしい程のスピードで殺害されているからだ



多ければ深夜に五人……しかも江戸中でだ



場所は遠く離れてるし、車で運ぶにも監視カメラにそれが写るはず。


なのに、怪しい奴は誰一人見かけないのだ






「ここまで来ると、怖くなってきますね」



山崎は一人呟いた





「ああ…」

土方はタバコに火をつけた





「ん?」



沖田は被害者の机にあったパソコンを覗いた






「土方さん、こりゃァ




ハッキングされてまさァ」






パソコンの画面がチカチカと光っている






「しかもコイツ、相当な手練でさァ」




沖田がそう言ったかと思えば






〈大正解だ、真選組〉




パソコンから機械音が聞こえた




「誰だお前は」




〈俺は十字架殺人事件の犯人を知っている〉





「「「?!」」」



〈捜査に協力して欲しければ、今から言う指定場所に来てくれ〉













「?ここ、『日光』じゃないですか」



山崎がそう言うと





「ビンゴ」


暗闇から現したのは










『日光』の店長






丸川英だった

悪には悪で撃つしかない→←真実は一つなんて視えなければ意味が無い



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作者名:鬼魂子 | 作成日時:2023年4月7日 23時

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