人殺しの汚名は捨てたから感情でも拾え ページ29
「トシ、Aちゃん。総悟の奴がうん〇しに行くっつったきり全然戻らんのだが」
「あの野郎、またどっかでサボってやがるな」
「違うよ、私双眼鏡で沖田追ってたけど万事屋のチャイナの女の子と何か射撃してる」
「なんだと、あの野郎は…!貸せ」「はい」
「いや総悟の奴はきっとアレだ。トイレに行く前に好きな女の子が見えたら我慢だってしたくなる」
「それはアンタの話じゃないのか」
「それより山崎の野郎おせーな」「何だ何かあったのか」
「いや…たこ焼きが食いてーってお上がよォ
…ったく呑気なモンだぜ」
「だから副長、私に任せたら良かったんですよー」
「そう言えばAちゃんお祭り初めてじゃないのか」
「……こういう所はあんまり…好きでは無いので。でも今は少し興味あるだけで何も無いです。
たこやきって何ですか」
「たこ焼きって言うのは」と近藤とAが話している間に山崎と土方が会話していた。
「これがたこ焼きだよ」と山崎がほぼ食べてしまっていたたこ焼きを海野と近藤が食べ始めた
「…!これ、いい」
「トシ!Aちゃん気に入ったみたいだぞ」
「おーそうか、良かったな……じゃねーんだよ!!!
この会場のどこかに高杉の奴が潜んでいるかもしれねーんだぜ。奴の手によって一体どれだけ幕吏がやられたと思ってんだ。最近起こった過激なテロのほぼ全てに奴が関わっていると言われてんだぞ」
「えー…だから私協力しますって」「だからッテメェは今一般人なんだって!!」
「…攘夷だなんだという思想とは奴は無縁。まるで騒ぎを起こすこと自体を楽しんでるようだ。そんな奴がこんなデケー祭りの場を見逃すわけねー」
「お茶買いに行ってきます」「気をつけてなー」
「いいかッテメェは絶対奴と会ったら逃げて教えろ!」「分かってますって」
Aはお茶を買いに行こうとすると花火が上がった
「これはなんですかー?」
「花火ってやつだよー」
近藤は最早父親である。そんな父親に彼女も無自覚で懐いて甘えていた
土方は不安だが、お茶を買いに行くだけなら大丈夫だろうと思う反面、少し考えていた
『もし、高杉が彼女の名前と実力を知っていれば』という仮定の話
その場合、彼は彼女を利用するかもしれない……が、生憎どこにでもいそうな顔をしているAだからバレない確率も十分高い。
名前や顔は知っていても外見までは分からないはずだと結論付けた
自分を大事にしてくれてるって思ったならその人を護りなさい→←音楽聞きながらするのはよくないけど鼻歌はいいんですか
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作者名:鬼魂子 | 作成日時:2023年4月7日 23時