感情がない子供には手を差し伸べてやれ ページ14
【真選組 屯所】
ガシャンッと牢屋の外から鍵をかけられる。
「いいんですかィ？謝って貰わなくても」
沖田は牢屋の中にいる永風に聞いた
「ああ、謝って貰っても今のアイツは心から反省してる訳じゃねーし。何なら�猗疹覆垢覘瓩辰童斥佞垢蘰�にねーんだからよ。そんな奴に謝られてもただムカつくだけだ。
普通の奴でいやァ棒読みで謝られてんのと一緒だからな」
「…ああ、納得でさァ」
沖田は永風に聞いて、成程と頷いた。
「……あの女、一体何者でィ」
去り際、沖田は背を向けたまま永風に聞く
「…強いて言うなら、
誰にも助けられた事がない女━━━━━とも言えば満足か？」
「?!何で…」
「アイツの家族については知らねェ…が、紛れもなく今のアイツに守るもんなんざねーってこった。
お巡りさんよ、助けてやってくれ」
「…いきなり何でィ」
「………俺の妹を救おうとしてくれてた、ただそれだけだ。奴の性格上、救おうとすらしねーからな。救おうとする気はあった。……詳しく聞きたけりゃあの女に聞きな、俺ァ寝る」
彼は天井を見た後、瞳を瞑った
「…救おうとしたのかねェ」
沖田の声は階段の音で消されたのだった
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「答えて、くれるかな」
取り調べ室には話題になってる女の姿。そしてその前にあるのは『嘘発見器』
松平片栗虎が「試しに使ってみたら？オジサンもこれ使いたい」という興味で今回から採用された。
近藤は『嘘発見器』にスイッチを入れて彼女に『はいorいいえ』の答えを出せるように最初は簡単な質問にした
(※彼女は『嘘発見器』を知らないため、「何これ」と思っています。危害が無さそうなのでスルーしてます)
「食べる事は好き？」
「はい」
リラックスしてもらおうと軽い質問から
「動物は好きかな？」
「はい、食べれるので」
「……それは魚？」
「魚と肉」
「犬は好き？」
「はい、食べれるので」
「……猫は？」
「食べれるので」
動物の話、やめよと近藤は固く思った
「お父さんは好き？」
「？誰ですか」
『嘘発見器』は何事も無いように静かだ
「…お母さんは好き？」
「？親って事ですか」
「あー、うん、そう」
土方と沖田も珍しく喧嘩せずジッと彼女と『嘘発見器』を見る
外見しか見ねー奴はクソだクソ→←英雄なんていないと言う人は救われた事が無い人
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作者名：鬼魂子 | 作成日時：2023年4月7日 23時
