ヒーローは遅れて来るって言うけれどヒーローじゃなくて味方でしょ ページ12
「おーーーーーい!!万事屋生きてるかァァァ?!」
サイレン音を消していたパトカーが山道をつっき抜けAと万事屋の間に現れた
「おい海野…俺の妹の居場所知ってんだろ」
「…何の話ですか?全く分からないです」
するとAは手を挙げ、「あなたは誰ですか?」と伏し目がちに言う
「アンタの正体はもうバレバレでさァ」
「観念しろ海野」
「何ですか急に。人をモブ扱いしておいて次は何ですか?まるで殺人鬼のように扱われているじゃありませんか」
「お前の正体、暴かせてもらった」
「……何それ。知らないんだけど?別にいいよ、死人が増えるだけだし」
彼女の顔は途端に険しくなる
「海野、妹の場所はどこだ?」
「……海」
「は?」
「だから海だって言ってんじゃん。私が彼女を捕らえるより先に天人に殺されてた挙句海中から見つかったんだもん。私知らないよ」
「ふざけんな!!何のためにお前に協力してやったと思ってやがる!?」
「は?何言ってんの?意味分かんない……誰も妹を助けてやるなんて言ってない。引き取る、とは言ったけど。
あ、海から引っ張ってあげたよ。その箱に入ってる」
「…ってめぇ!!!」
「…何キレてんの?人が死ぬ事は当たり前でしょ?それの何が悲しいの?」
「…てめぇは悪魔だ。殺人鬼」
「あっそ。言っとくけど殺人鬼に悪魔なんて褒め言葉よ。どーもありがと」
永風はAの胸ぐらも掴んだと思いきや、すぐに手を離した
「…そんなことは分かってんだ。
過去は調べさせてもらった」
「キショ」
永風が言うとAは凄く嫌そうな顔をしてぺっと唾を吐き出した
「海野、『十字架殺人事件』の容疑で逮捕する」
土方は手錠を持って海野に近づき、手錠をつけた
「…………あーあ、捕まった。自分の容姿だとバレたこと無かったんだけどな
永風が何も言わなかったら、良かったんだけどさ」
「けっそーかよ。
真選組、応援呼んでるよな?」
「ああ。もうすぐで来る」
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「意外だな、逃げねーのか」
銀時はAに話しかけた。
手錠はしている(上女だ)が油断ならないと警戒する銀時
「……最初はその予定だった。でも気が変わった」
「…そうかい。今まで何で人を殺してきた?」
「…殺さなきゃ、自分が死んでた」
その瞳はかつての銀時に良くて似ていた
英雄なんていないと言う人は救われた事が無い人→←身近に殺人事件が起きてる時は周りに警戒心を抱け
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作者名:鬼魂子 | 作成日時:2023年4月7日 23時