忍たま達に色々な事してみた！11

続き ページ10

潮江文次郎
「お前が死んで喜ぶ奴などいない」

もしいるのなら俺がソイツを叩き潰してやる

言葉は物騒だが、微かに彼の拳が震えていた

貴方だけは失いたくない





立花仙蔵
「私が導いてやる」

生きていける自信がない

もう生きていいのかさえわからない

そんな貴方に彼は手を差し出す

“さっさと手を取れ、置いて行くぞ”





七松小平太
「消えないでくれ」

彼から笑顔が消えた

正直死ぬのなんて怖くなかった

だが彼のこんな姿を見てしまったら

死ぬに死ねなくなったではないか

もう少し生きてみようかな、なんて





中在家長次
「自分をもっと認めてやれ」

周りと比べては落ち込んで

その度に出来ない子と決め付ける

彼は貴方の頭を撫で寄り添った





食満留三郎
「……そばにいてくれ」

人間いつしか必ず死にゆくもの

それが普通の人より早いだけ

しかし彼は貴方の腕を掴み離さない

“……俺と一緒に生きてくれ”





善法寺伊作
「さよならする理由なんて最初からないよ」

だって本当に消えたいなら泣いたりしないでしょ

消えたいと思っていたそれはいつしか消えなきゃに変わり

貴方を急かしていた

“もう頑張らなくてもいいんだよ”





黄昏甚兵衛
「死ぬなんて簡単に口にするな」

城主である彼は幾つもの死をその目で見て来た

苦痛に歪んだ顔が脳裏に張り付き剥がれない

大切な人は失いたくない

貴方を優しく抱きしめる彼は恐怖で振るえていた





雑渡昆奈門
「辛いなら頼ってよ」

話したところで結果は変わらないかもしれない

だけど少し楽になれるのは確か

“私も一緒に……いや、背負わせてほしい”





諸泉尊奈門
「死なせないからな！」

何度死のうとしても彼がいつも邪魔をする

もう死なせてと泣き出す貴方に彼は嫌だと首を振る

いつくるかわからない幸せを待つのはもうやめよう

“俺がAを幸せにするんだ”





山本陣内
「お前は私の生きがいなんだ」

生きがいを失った私はお前を追って死ぬかもな

なんて笑うって言うから、死ねなくなっちゃったじゃん

これは“お前が死んだら私も死ぬぞ？いいのか？”という脅し

わかってるけど、生きなきゃと私の身体が叫んでる

……生きるよ





高坂陣内左衛門
「生きていいんだ」

自分は死ぬべきだとずっと思っていた

だが彼はこんな私を愛してくれた

今だって、自分より遥かに大きい手の平が頭を撫でてくれる

“そんな泣いたら、明日大変だぞ”

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