【夏油傑】初めまして、結婚して欲しい

6 hearts ページ6

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傑がシャワーから上がってきた。



「疲れてるんだろう。
Aも使ったらどうだい？」



ちらり、と見るとズボンだけ履いて上半身裸。

見なかったことにした。

男の人の裸なんて
見たことないし、というか
お団子にしていた髪が下ろしてあって
少しドキッとした。



「着替えどうすればいいの？」

「ん？ああ、君の荷物そこの部屋にあるよ」



言われた通りに、
部屋に行って私の私物が入ったダンボールが
いっぱいあって、
じいちゃんは本当に分かってたんだ、て
少し悲しくなった。



そのままシャワーを浴びて、
汗を洗い流して、少しすっきりしてきた。



「帰りたいな」



言ってもどうにもならない
独り言をこぼして、
目元を少し冷やした。


シャワーから出て、
リビングに向かうと誰も居なくて
私の部屋の向かいから傑の声が聞こえた。



「電話かな」



キッチンに行って、
コップに水を注いで一杯飲んだ。
またソファに腰掛けて
つまらないテレビを見ることにした。

少し眠くなってきた頃、
隣に傑が座ってきた。



「少し疲れは取れたかい？」

「…まあ、」



傑は良かった良かった、とニコニコしている。
別に私がどうだろうと
傑は関係ないだろうに。

そうしたら、そうしたら、
気付いたら目の前に傑の顔があって、
さっきの笑顔より悪い笑みを浮かべていた。



「じゃあ、始めようか」

「…は、ぇ？」




.作者
……………夏油傑ハァドッコイ

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