検索窓
今日:10 hit、昨日:0 hit、合計:1,557 hit

砂時計は刻々と。 《2》 ページ10

それも長時間続いた。

確か、二時間位は何も出来ないままだったな。
少しいや、大分ヤバイなって思って

その日の内に病院に行ったんだ。


近くにある小さな病院だったけど腕は確かだって
噂があるから、安心できる

「黄瀬さーん」って看護師の人に言われて
検査室に入った。


白衣を着た優しそうな男性が俺の今までの
症状を聞いてきたから正直に答えたんだ


そしたら少し眉間に皺を寄せて苦い顔をしてた

なんかあったのかな?とは思ったけど
口には出さなかった。

「検査結果が出たら教えますので
待合室で待っていてもらってもいいですか?」

物凄く丁寧な言葉遣いだから思わず緊張してしまい
「は、はい」って吃ってしまった…

何分か待ってると「黄瀬さん。検査結果が出たので
お越しください」と言われた

部屋に入ると、居たのはまた優しそうな男性だった
男性はニコリと微笑んで「お掛けください」って
椅子を差し出された


俺が椅子に座ると、いきなり真剣な顔付きになって
驚いてしまった。

すると医師は口を開いた


「黄瀬さん。よく、聞いてください

貴方は脳梗塞を患わっています」

医師の言葉を聞いて情ながらにも固まってしまった
『脳梗塞』聞いたことがある

でも症状はよくわかっていなかったので
ちょっと危機感は掛けていたかもしれない

唯一知っていることは『死ぬ確率が高い』ということ


脳の中の細胞が壊れてしまってる病気

黄「……そう、なんスか…」

告げられた言葉が俺にとっては重過ぎて
なにを言ったら適切なのか分らなくなってしまった

「手術、出来る事にはできるんですが…」

言いずらそうに口を濁している
あぁ、良い先生だな。直感で解った

でも今はそうゆうのが一番辛い

黄「後遺症、あるんスよね?」

「…はい。脳梗塞の後遺症パターンはいくつかあるんです。
代表的なもので三つお教えします」

黄「聞かせてください」

「一つ目は手足の麻痺。
突然、力が入らなくなったり痺れたりします

二つ目は危険度の高い、失明や視力低下。
目が見えなくなってしまったりします

三つ目は…死ぬ確率です。
手術に成功しても再発が有り得るので
激しい運動等は出来なくなります」


俺はその時確信した。
いや、せざるおえなかった

黄「バスケ…は…?」

「…残念ながら」


手術をしたら例え生き抜いてもバスケが出来ない?

あぁ、無理だ。
バスケが出来ない俺なんて、俺は要らない

黄「先生、俺は手術はしません」

俺は、俺でなきゃ

砂時計は刻々と。 《3》→←砂時計は刻々と。 《1》



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (1 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
設定タグ:黒子のバスケ , キセ黄 , みそらーめん   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:みそらーめん | 作成日時:2016年11月25日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。