【文スト】私の兄はシスコンです。【芥川龍之介】

参拾弐話−芥川視点− ページ36

−〜♪〜♪




芥｢…誰だ？｣




何時もなら名前が表示されている画面に、番号だけが写し出されている。




鳴り続けて鬱陶しくなったから、出る事にした。




芥｢もしもし。｣

？『やぁ、久し振りだね。…私の事、分かる？』

芥｢だ、太宰さん…っ！？｣

太『正解だ。っと、今は其れどころじゃ無い。君に、とても大切な話が有る。』

芥｢僕に？｣

太『そうだ。いいかい、よく聞くんだよ。』

芥｢…はい。｣

太『君の妹であるAちゃんが攫われた。』

芥｢………は？｣




Aが、攫われた…？？




何故だ。





Aはなにも狙われる様な事していない筈。




太『Aちゃんを連れ去ったのは『組合』だ。君達の取引相手でもあった筈。そして、私はこれからAちゃんを助けに行く。だから、君にも協力して貰いたい。』




Aを助けに行く。




…となれば、答え等一つ。




芥｢Aが連れ去られた以上、仕方無く貴方に協力します。｣

太『有難う。それじゃぁ…』




それから太宰さんに場所を教えて貰い、其の場所に向かって走る。




芥｢Aに手を出した事、後悔するが良い…っ！！｣

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