【文スト】私の兄はシスコンです。【芥川龍之介】

拾仇話 ページ22

そう言えば…。




部屋の外で樋口さんが待機していた筈なんだけど…。




それなのに、何で太宰さんと与謝野さんが…。




太｢あ、彼女の事なら気にしなくてもいいよ。気絶してるだけだから。｣

｢え…っ？｣

与｢さぁ、A。帰ろう。｣

芥｢渡さぬ…っ。折角此処でこうして会えたというのに…っ！｣

太｢いや、芥川君。君、毎日探偵社まで来てるからね？？｣




確かに、毎日探偵社に来てたもんね…。




｢太宰さん…っ！｣

芥｢Aは、実兄よりも太宰さんを選ぶのか…？｣

与｢芥川、いい加減にしな。Aとアンタは兄弟だ。それなのに…、色々と可笑しい。｣

太｢芥川君はAを妹では無く、女として見ている…なんて事は無いよね？｣




太宰さんに手を伸ばそうとしたら兄さんに腕を掴まれた。




それに、兄さんが私の事を女として見ている事なんて有り得ない。




実の兄弟で、ちゃんと血も繋がってる。




芥｢そんな訳無い。僕等は兄妹。そんな感情等、無い。｣




あぁ、それなら良かった。





与｢それなら、いいんだけどねぇ…。｣




−ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ




太｢おや？…足音がするね。｣




え、誰……？？

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