続）二人の特級術師に何故か狙われています。【呪術廻戦】

46 : 何で知ってるの？ ページ4

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いやでも、似合うと思ってたんだよねずっと。
ナナミンと銃とか。

今度、呪具変えてみ？ ピストル型に。



「A！ 俺は？！」


『あー先輩もすんげー似合いますよねーほんと』



「棒過ぎんだろ」と舌打ちしてから、最強もナナミンと並び、(射的の)銃を構えてみせた。


屋台の照明にキラキラ光る白髪と、今だけ外したサングラス。

それに覆われていない蒼の瞳は、作り物みたいに綺麗で。



(………うわー、やっぱ恐ろしいほどに美形)



つい胸内で漏れたのは、そんな感想で。


強さはもちろんだけど、何か浮世離れしてるんだよなー存在自体。

入学して初めて五条先輩に会った時、本気で怯えたもん私。



そんなことをぼんやり考えていれば、二人はあっさりと、景品に弾を当てて戻って来た。


Aさんどうぞ、とナナミンがくれたのは、チョコレート菓子の赤い箱。

やった、これ好きなやつ！



「ん。ほらA、」



手ぇ出せ、といつもよりぶっきらぼうな感じで先輩に言われ、警戒しながらも差し出した私の手に、のせられた物。

それは。



「お前好きだろ、ネコ」



小さめの茶色いそのぬいぐるみの顔も、確かに私好みだ。


すっごく可愛い。

……………いや違う、そんなことより。



(……ネコが好きだなんて私、五条先輩に話したっけ……？)



そんな記憶はないのに、目の前の最強は何だか誇らしげに笑っている。


確かにネコは好きだ。
実家でもずっと飼ってたし、今でも大好きだけど。



『……あ、りがとう、ございます……』


「おー、礼はチューでい、」


『あ、そもそもお金出したの私なんで』



すぐさま冷静になった私に、ナナミンは咳払いでごまかしながらも、小さく吹き出し。


五条先輩はといえば、「チッ！」とわりと大きめの舌打ちを、してみせたのだった。


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