ボクの魔法/1 ページ3
──♪〜♪
「うお、びっくりした」
AAこと私はのんびりマイペースにアラームを止める。
午前５時。やたら早い朝だ。
まぁ、これには訳があるわけで。
さっさと着替えて、カーテンを開けて、窓も開ける。
そして、隣の家の、正面にある窓を軽く叩いた。
30秒ほどで、向こうのカーテンが開く。相変わらず早い。
「おはよ、逆先さん」
「あァ、おはよウ。」
昼間や夜間は『good morning』とかふざけたことを抜かすが、寝起きは別のようだ。
この赤髪に銀髪が混じる美人。
コイツこそが、私の『お隣さん』である逆先夏目。
「アハハ、寝癖ついてるよ。どう？５時起きの気分は」
「まだ眠いヨ。キミは毎日これなんだネ。」
「弁当作らないといけないからね。私の親、両方夜勤だから。」
そう、私の親はほとんど夜勤で昼間は寝ている。
だから、この時間帯が親と話せるチャンスだ。
「そウ。っテ、寝癖どコ？」
「ここ」
窓枠に手をつき、ほんの30�僂曚匹竜�離に手を伸ばし、跳ねた部分を撫でた。
相変わらず、この地帯は塀とかないのかね。
というか建てた方々よ。なぜここに窓を付けた。
「ん、ありがとウ。」
撫でた勢いで全体的に撫でてみれば、とくに拒絶されず目を瞑る。
猫みたいだ。
「あ、弁当作らなきゃ。またね、逆先くん！今日こそちゃんと授業出なさいよー！」
「はいはイ。�爐泙燭諭�A�瓠�
＊
名前で返したが、聞かずに行ってしまったようだ。
用事があるから同じ時間に起こしてヨ、と言ったが用事というのは特に無い。
なんとなく、『お隣さん』と同じときに起きてみたかっただけだ。
「……マミィ、今日は帰ってこないんだっケ」
時計を見ると、５時半を過ぎていた。
「……早めに学院に行こウ。」
そう決めたボクは、ハンガーに掛けてある黒いハイネックに手を伸ばした。
学院指定の制服に身を包み、いつもの如く五芒星を首にかける。
最近、ボクの魔法が効きづらい。
否、単に子猫ちゃんやお隣さん、センパイとか、効きにくい人がたまたまボクの周りに集まってるってだけかもしれない。
っテ、今考えてもしょうがないかな。
いつになく早い脈は、きっと気のせいだろう。
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竜花(プロフ) - Mashiro Lioさん» 私の謎の叫びまで目を通してくださりありがとうございます！（笑）この作品が一番初めに作ったものでして、至らない点が数多あったりするかもしれませんが、ビスクドールの方も、こちらの作品の方も読んでいただけて、本当に嬉しいです。本当にありがとうございます！ (2020年7月12日 10時) (
レス) id: e7d73b0617 (このIDを非表示/違反報告)
Mashiro Lio(プロフ) - ビスクドールの方から来た者ですが、本当におもしろかったです！読みやすくてキュンキュン(?)な所もあって、読む手が止まらず一気に読了しました！あと、叫びは本当に｢あ〜確かに、気持ちわかる〜｣と思いながら読みました笑。素晴らしい作品をありがとうございます！ (2020年7月12日 7時) (レス) id: 97626e8ffb (このIDを非表示/違反報告)
竜花(プロフ) - つぶあんさん» ありがとうございます！まだまだ至らない点が多々ありますが、楽しんで頂けたのならば幸いです。御気遣い感謝致します！ (2019年6月4日 23時) (レス) id: e7d73b0617 (このIDを非表示/違反報告)
つぶあん - 夏目君大好きなので、こういうの本当嬉しいです!! これからもお体に気をつけて、素敵なお話つくってください!!! (2019年6月4日 20時) (レス) id: aed030ecf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：竜花 | 作成日時：2019年1月27日 19時
