人気者不人気先輩と地味系美女後輩

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ﾓﾓ「金城、さん…」


ｱﾔﾒ「あぁ、そうだよ」


菖蒲さんって金城って言うんだ

初めて知った



『どうして知ってるの？』


ｱﾔﾒ「彼女と職場が一緒なんだよ
　そして彼女も同じ秘書課だ」



様子を見るに菖蒲さんは桃の上司に当たる人なんだろう


しかも菖蒲さんは社長秘書らしく、社内の女性社員は菖蒲さんに歯向かえないらしい



ﾓﾓ「どういうつながり…」


ｱﾔﾒ「友人だよ


　というか君、彼氏いたのかい？」


ﾓﾓ「今、関係ありますか？」


ｱﾔﾒ「社内で何をしているのか私が把握していないわけないだろう

　君に限らず社員の悪い噂なんかは把握しているさ


　最近聞いた話じゃ、とある男性社員に言い寄ってるとか
　彼氏いるのにいいのかい？」


ﾓﾓ「ここは会社やないです

　プライベートまであなたの部下でいるつもりはありません
　誰にアピールするのも個人の自由でしょ
　働かずにならまだしも、お互いに仕事が終わってその時に話しかけてるんやから」


『彼氏いるのに…？』



ﾓﾓ「彼氏がいたら別の男の人と仲良くしちゃダメなんてないでしょ」


後ろで冬華さんと茉莉が「うわぁ…」と確実に引いている声を出している


かくいう私も開いた口が塞がらない状態



なんで私この子のこと親友って思ってたんやろ…自分自身に呆れてしまう


ｱﾔﾒ「確かに今は会社ではないし、君を上司として咎める気はないよ」


菖蒲さん引き下がるんですか？


桃が安心した顔をしている



しかしながら菖蒲さんは止まらなかった


ｱﾔﾒ「だから私は1人の女として言いたい



　人の彼氏に手ぇ出すなや」



これには桃も驚き


気になっていた男性が上司の彼氏だったなんて


シンプルに運がないよ



ﾓﾓ「か、勘違いやないですか！？」


ｱﾔﾒ「残念ながら、本当なんだ」


ﾓﾓ「知らなかったし、私悪くないやろ！」


ｱﾔﾒ「開き直るか、、、




　あのねぇ、私これでも相当怒っているんだよ
　彼氏に手を出してた女が、まさか友達を陥れた不愉快極まりない女と同一人物やったなんて、

　危うく手を出してしまいそうだ」


ピキピキとこめかみの血管が浮き出ている気がする


ﾏﾂﾘ「あちゃ〜…」

ﾄｳｶ「怒った菖蒲ちゃん怖…」



さっきまで切れてた2人も冷静になってしまっている


『桃…

　あんた同情したくないけど、不運すぎるで…』

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