【第五人格】邪眼を持つ者 (ページ24)

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20話ページ24

あの事件から1ヶ月程経った

手紙はあの日以来読めていない

それでも2人は手紙を送り続けてくれていた

返事を返せないのが悔しく悲しかった…

担当医も変わってしまい頼れる人がいなくなり自殺を考えていた

そんな時突如周りの音が消え奇妙な風が吹き始めた

『なに……？』

｢貴方が選ばれたの…？｣

少し先から女の声が聞こえてきた

『選ばれたって…貴方は一体？』

｢人間ではないとだけ言えるわね…あなた達が言う悪魔の類いよ｣

『そんなの信じるわけ……』

｢両親と目と足を治してあげる…けれどタダではないわよ貴方は一生を捨ててまでこの条件を受け入れる覚悟はある？｣

『治すって…』

｢試しに足を治したわ。歩けるでしょ？｣

『歩けるはずが……っ！？』

今までビクともしなかった足が動かせるようになっていた

『嘘でしょ…？』

｢現実よ。私なら治せる。私も存在維持がかかってるよのね｣

『………条件は？』

｢貴方に呪いがかかる…それだけよ｣

『本当にそれだけで2人を助けれるの？』

｢えぇ、貴方を治すことも出来るわ｣

『飲んだわ…その条件』

｢ふふふ…さすが選ばれただけあるわね。芯がしっかりしてるわ。契約の契りを交わすから動かないでちょうだいね｣

言われた通りにその場から動かず止まっていたら女は不思議な呪文のようなものを詠唱し始めた

｢終わったわよ…目を開けてみなさい｣

『……見える…』

｢私の存在を助けてくれたお礼でこの目覆いをあげるわ｣

『これの意味って…』

｢いずれ分かるわ…ではまた会いましょう？会うことはもうないと思うけど｣

『ありがとうございました』

｢あら、悪魔にお礼を言うなんて…面白いわね｣

『一応よ…』

｢ふふふっ……｣

不気味に笑いながら女が消えた瞬間私は先ほどいた位置に立っていた