君の歌に恋をする 4【歌い手】

ウタコイ１３６ ページ14

彼女を探そうと、みんなで店を飛び出したその時

スマホから通話の呼び出し音が響いた

そこに表示されてるのは…歌詞さん

歌「ねぇ、夏瀬さんそこにいる⁉」

声から焦りが伝わってくる

えと、えと…なに…

「なにがあったんですか？？」

そらとまふと猫さんが心配そうにこっちを見つめている

歌「えっ、まだTwitter見てないの…？
…キラちゃんの隠し撮り写真と、カラオケの音源が、夏瀬さんのアカウントから流出させられて…」

「えっ…」

私は通話をバックグラウンドにすると、すぐにTwitterを確認した

そこにはフォロワーさんから、これ本当にキラちゃんですか？？とか、こんなことされてますよ‼と、大量のリプが来ていた

すると、DMに、

『次は真冬くんだから』

というメッセージが届いた

「…実はさっき色々あって、シェアハウスの人みんな歌い手とか私がキラとかバレてしまって…逃げられて…探しに行こうとしてて」

そういうと、歌詞さんは小さくため息をついた

歌「僕たちも探すから、くれぐれも無茶はしないように。」

それだけいうと、通話は切れた

ま「…えと、歌詞太郎さんなんて…？」

心配そうにいうまふに私は笑顔を作ると

「夏瀬さんが、私の顔写真隠し撮りやらなにやらをTwitterで流出させたみたい。…次だれが狙われるかわからないから早く確保しよう」

と、少しの嘘をついた。

次狙われてるのはまふだ。

はやく、夏瀬さんを見つけないと。

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