推しと運命だなんて聞いてない【太宰治】

13話 ページ14

…なにかを感じる。

壊れかかったロボットのようにギギギと太宰さんの顔色を伺う。写真を見るその目からハイライトは消え、いつも私に向ける優しい笑顔が抜け落ちている。


感情という感情がごっそり抜け落ちていた。



「…ろい」

「え？」

「この私に喧嘩を売るなんて面白い、と言ったんだ。受けてたとう」



え、ええ…そう来たか………。受けてたっちゃうの……………？？

顔を上げ、幻覚か判らないが背後に青い炎が広がっている。元ポートマフィア幹部の本気？無理無理降参ですネ！！あはれなり、私のストーカーよ。



やってやるぞとフンスフンスしてる太宰さんを尻目に、私はまだ見ぬストーカーに菩薩顔で手を合わせたのだった。















推しの幸せを眺めていたかった夢主

前世は文ストオタで夢女子拗らせてた。文ストに転生してきゃっほい！あたいも異能力使えるかなデュフフなんて思ってたらオメガバースが組み込まれていたことにびっくり。しかも我オメガとかどこの夢小説だよ〜〜〜〜とか思ってる。ヒートも控えめだしまあいっか^ ^

そんななか初めて文ストキャラに会えてしかもそれが前世の最推しときたもんだから大興奮。えっ太宰さんと同じ空気を吸えてる？？同じ空を見てる？？なにそれおいしいとか思ってたらまさかの運命！？
原作を静かに見守りたかった人生でした(遠い目)

体によくないと分かっているが、推しに醜い姿を見られたくないという理由で抑制剤を常日頃飲んでいる。




夢主いっぱいしゅき太宰さん

今日はこの川にしようかな〜とか思ってたら運命見つけた！早くこの腕で抱きしめたい、守ってあげたい、ぐずぐずに甘やかして自分しか見えなくなってほしいとアルファ的ななにかが即座に働いた(主にピンクなこと)

私の運命にストーカー？へえ、いい度胸じゃないか。最近はたまに夢主ちゃんが見せる今にも消えそうな、寂しげな表情が心配。早く話してほしい。
ヒートまだかなあ＾＾

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