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静まり返った白い病室に、ぐすぐすと一人分のすすり泣く声だけが響く。
『ユーリ……ユーリ、ごめん』
ユ「…………うるせぇ」
あの後病院に担ぎ込まれ、応急処置と診断を受けた結果、骨折と靭帯の損傷ということだった。
骨折は全治三ヶ月以上、靭帯の損傷は……今後の経過次第だそうだ。結果によっては、二度とリンクに戻れないかもしれないと。
大会を終えて駆けつけてきたヤコフには酷く叱られ、リリアとユーリには泣かれた。
お前の体がお前一人だけのものだと思うな、転んだ時点で棄権すべきだった、周りに心配かけおって、お前には意識が足りない、大馬鹿者だと。
いつもは聞き流すヤコフの説教。今回はいたく心にしみた。
だって、自分の競技人生を棒に振ったかもしれないんだから。
その後リリアとヤコフは他の選手のケアをする為に帰ったが、ユーリは頑なに俺の側を離れようとしなかった。
ユーリによってかたく、かたく握られた右手。二人分の体温で熱くなって、もうじっとりと汗ばんでいる。
ユ「本当に……本当に心配したんだからな」
『うん……ごめん』
震えるユーリの声や身体に、俺は謝ることしかできなかった。
ユーリの目からぼろぼろと大粒の涙がこぼれ落ちる。ユーリがここまで激しく泣いたのを見るのは、これがはじめてだった。
ユ「バカ……バカ！！これでお前、スケートできなくなったらどうすんだよ！そんなの……そんなの俺っ……」
『ごめんユーリ』
ユ「ごめんじゃねぇよ！！」
ユーリが声を荒げる。ユーリの動きに合わせて、パイプ椅子がガシャンと音を立てた。
ユ「本当に勝手だよな！！ヴィクトルへのけじめなんて言って、そのおかげでこの先スケートができなくなるかもしんねぇんだぞ！！けじめで！！そんなもんで将来棒に振って本当にそんなんでいいのかよ！！」
立ち上がったユーリの肩は激しく上下していて、まだ涙の溢れる瞳には明らかな怒りが見えた。
当たり前だ。
けじめなんて個人の感情で自分の身体壊して、自分で自分をこの先スケートのできない身体にするだなんて……競技者失格だ。
俺のしたことは、決して美化されてはいけない話。
『ユーリ、俺、頑張るから。』
ユ「……っ何を頑張んだよ！身体壊して自分の意志じゃどうにもなんない事なのに何をどう頑張るんだよ！！」
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めろんぱん(プロフ) - 冷飯さん» (ヾﾉ・∀・｀)ｲｴｲｴ、良かったです (2017年1月7日 18時) (
レス) id: 2189ebac43 (このIDを非表示/違反報告)
冷飯(プロフ) - めろんぱんさん» 恥ずかしい……！！ご指摘ありがとうございます！ (2017年1月7日 18時) (レス) id: d247133e2c (このIDを非表示/違反報告)
めろんぱん(プロフ) - 18の所でジャンジャックがジャックになってますよ！ (2017年1月7日 18時) (レス) id: 2189ebac43 (このIDを非表示/違反報告)
冷飯(プロフ) - レオさん» はじめまして！わーお褒めの言葉ありがとうございます！わくわくしていただけて嬉しいです！更新頑張ります！ (2017年1月5日 12時) (レス) id: d247133e2c (このIDを非表示/違反報告)
レオ(プロフ) - はじめまして！いつも楽しく見ています！次の話がどうなるのかとてもわくわくしながら次の更新を待っています(*´∀`)♪ (2017年1月4日 23時) (レス) id: bb13c0b6f8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：冷茶漬け | 作成日時：2016年12月19日 22時
