78,コマさんの弟 ページ5
おばば:「あの頃からわしらはずーっと、一緒だったんじゃ。
のう?コマさん?」
コマ:「うむ。」
やっと話がまともに動き始めたね。よかった。
おばば:「それに、いつも“あの子”もおったなぁ…。」
ナ:「あの子?」
コマ:「懐かしいのぅ…。」
誰のことなんだろ?
疑問に思いながら“あの子”のことを知るためにコマさんとおばばさんの後についていく。ついた場所は神社の裏にある林だった。
ナ:「これって、お墓?」
目の前には小さなお墓と大きなお墓が二つ並んでいた。
アキ:「大きい方がコマさん。信繁のお墓だ。」
コマ:「俺は妖怪になったがの。」
ケ:「ていうか、探偵団の事務所のすぐ近くにこんな林があったんだ。」
アキ:「まぁな〜。」
ト:「あっちの小さい方のお墓は?」
おばば:「あの子の墓じゃよ。」
コマ:「そう。コマじろうのな…。」
ナ:「コマじろう?」
コマ:「俺の弟さ。」
ト:「コマさん、弟がいたんだ。」
コマ:「うむ、昔のだがの。」
そう言ってコマさんは、アキノリ君の持つ木製の桶に入ったお花を口で咥え、それをコマじろうのお墓の前へと置いた。
コマ:「コマじろうはいつも辺りを跳ね回ってな、元気な奴じゃったわい。
…だが、狛犬が落ちてきて俺が死んだ時、一緒にいたコマじろうもぽっくり死んだ。俺は妖怪になり、ここに戻ってきた。
だが、弟のコマじろうさんはいなかった。きっとあいつは、妖怪にはならなかったんだのう。
妖怪になった俺は、いつしかコマさんと呼ばれるようになった。
コマじろうは正義感が強かった。
一緒に見回りをするのが日課だったが、それも今では俺一人。
他にやることといえば……」
ケ:「縄張りでおしっこかー…。」
皆が苦笑いをする。
やることが見回りと縄張りでおしっこをやること以外無かったんだね…。
コマ:「コマじろう、今日はみーんな来てくれてるぞい。」
優しい声でコマさんはコマじろうに語りかける。弟思いなんだね(*´ω`*)
50人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ミコミコ - 今更ながらのコメント失礼します💦 めっちゃ甘いですね! あまりワタシは恋愛系(?)の話は読まないのですが、シャドサ好きのワタシにとってはやばいほどの恋愛ストーリーであります! これからも健康だけには気をつけてください。最高なお話ありがとうございます! (2021年12月5日 11時) (レス) @page33 id: f5d7639b7a (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - どう致しまして♪そしてリク受付ありがとうございますm(__)mジーたんなら「ジーたん、朱雀“で”遊ぶ」と言うのを想像したら思い浮かびました←で?と、じゃなく?ジーたんに遊ばれる小型朱雀の運命如何に?!←楽しみにしています(´∀`*)ではまたっ (2018年10月28日 11時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
skyラビット(プロフ) - 月華姫さん» 教えてくださりありがとうございます!そのリクエストいいですね!ほのぼのしそうです(*´ω`*)早速考えてみます! (2018年10月28日 11時) (レス) id: b373763655 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - →ジーたんが小型朱雀のくるくるトサカ←に興味持ち戯れてくるみたいな感じ。数分後、ジーたんのお世話?に疲れ果てた小型朱雀を今度は夢主がお世話?する(膝に乗せナデナデとか)みたいなお話をお願い致しますm(__)mではまたっ♪ (2018年10月28日 10時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫(プロフ) - 誤字報告です!112話にて『義経:小さな羽も集まれば巨大な物となる…。』で『羽』ではなく『葉』では?(・・;)以上!またリクを宜しいでしょうか?完成は、いつでもゆっくり待ってます♪小型鳥姿の朱雀とジーたんの絡みに夢主ほのぼの。 (2018年10月28日 10時) (レス) id: 8c63610ac2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:skyラビット | 作成日時:2018年10月21日 0時