先輩重いっス[そらる]

過去 ページ34

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私は、旅館を経営している父の方の祖父、クソジジイに嫌われている。


理由は、父と母。


父は、旅館の後を継ぐ為に様々な教育をクソジジイに習った。


十数年は耐えた。


父は、後を継ぐ資格に、覚悟だけが足りなかった。


そんな時に母に会ったらしく、惹かれ合い、駆け落ち。


クソジジイは激怒し、父と母は謝ったもの、許してはくれなかった。


そして私が産まれて、数年が経ち。


クソジジイは今度、私に目をつけた。


旅館の経営が大変な事は、ジジイが1番よく知っている。


その大変な思いを今度は私にやらせてやる、様な気持ちで私を引き抜き、無理矢理の教育を施した。


正直辛かった。


周りの子達が楽しく過ごしているのに、私は遊ばせてもらえない。


当たり前のように苦しい。


でもそんな中で父と母は動いてくれていたらしく、様々な条件付きで、自分の好きな事をしていいと言われた。


その好きな事が、音楽だった。




本当に楽しかった。


音楽は自由なのを、知る事が出来た。


そして、また条件付きで専門学校に行かせてもらいそこで、先輩と会ったのだった。



その後就職出来たのは、音楽の道へ進もうとしなかったから。


どうせ跡継ぎをする事になる、と、確信持っていた分、自由にはさせて貰えた。




ジジイの言っていた、あの子に跡継ぎをやらせるぐらいなら、のその子は。


父の兄弟の子供。


私の従兄弟にあたる子だ。


まだ少し幼くて、クソジジイはそっちの子の方が幾分可愛いらしい。




本当に最低最悪だよジジイ、性格がとことんひねくれてる。

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