【銀魂】あの野郎が最近可愛く思えてきました。

33　[一瞬の出来事] ページ3

土方「…なんかムカついてきた」



あんなので素直に怒りが収まる土方ではない


さっきの銀時の調子のせいで狂った怒りが再び込み上げてきた




　





　




　



土方「…上等だコラァ。」


ニタァと妖笑を浮かべる土方は何処か不気味で…

いや、何処かというかもう全体が不気味だった



　






　




　



　






その頃Aはというと…


土方の部屋にいた。

敢えてここを選んだ理由。

それは今頃土方は探し回っているだろうから

自分の部屋なんて戻って来ないという考えだった


A「まぁ…時間の問題だけどな」


と小さく呟くと土方の机に目をやる


煙草の箱がひとつ置かれていた

Aは手に取ると中を確認する



A「空っぽ…」



苦笑いを浮かべると新品の煙草を机に置いた



A「まぁ…後であげようとしてたんだが」



と欠伸をしては座布団に座る

全く呑気な奴である。



A「あ、ここで寝たら逆に起こしにくいし

怒られないんじゃ？」



閃いたAは早速土方の座布団をたたんで

丁度いい高さにし､ぺしぺしと叩きながら


A「いやぁ、我ながらいい考えだわ」

と呟いた。


　


土方「ほぉ、そりゃいい考えだ」

A「だろう？」

土方「誰も…思いつかねぇ」

A「そうだよ…な……」



声のする方に顔を向けるとシュタッと立ち上がり後退りした



A「…あばばばば…

ひ…土方さんじゃないですか！いやぁすいません眠くて…」

土方「そうか…なら永遠の眠りにつかせてやろうか？ん？」



ニコニコと笑う土方こういうときの笑顔は本当に怖いもので…



A「『ん？』じゃないですよー
マジ勘弁してくださいよー…」




あはは…と力のない笑みを浮かべた時だった



　




　



土方の表情が無くなったと思った瞬間



　



　



目の前…いや鼻の先に土方の顔があった



　



　



そして壁にドガッと追い込まれる。





　





土方「どこほっつき歩いてた？テメェは。」



低いトーンでAを睨みながら尋ねる土方。



A「…！？」




　


突然の出来事にAはただ目を丸くさせるだけだった



　



土方「なんで連絡ひとつもねぇんだ」



　



A「…それは」



　



土方「万事屋ンとこ行ってたのか」



　



徐々にAを壁に抑えていた力が揺るまる





　



A「…はい」


土方「……そうか。」



はぁ…とため息を一気に吐くとAを放した

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