《チョロ松》おとなしくしててね。 ページ11
｢くっそおおおお！｣
｢はいはい、大きな声ださないの。｣
ただ今私、Aは布団の上で奮闘中。何にかというと自分の風邪菌と。
今日はチョロ松とデートだったのに私の風邪のせいで行けなくなってしまったのだ。悔しくて叫んでいるという今に至るわけだ。
｢チョロ松ぅー！デート行こう！｣
｢そんなフラフラでどこに行く気｣
無理矢理くたびれた身体を叩き起して覚束無い足取りで部屋の扉へと向かう。先ほど必要なものを買いに行ってくれたチョロ松は正座をして冷えピタやらポカリやらを手際良く並べていた。なんなんだよ、そのオカンスキル。
｢タイミング悪すぎる...｣
チョロ松が私を抱えてベッドに寝かせてくれた。深く体が沈んで行く。それと同時に頭が重くなってきた。風邪特有の匂いがする。気持ち悪い。
｢あー、熱上がってるねー...とりあえず冷えピタっと...｣
ぼやけてくる視界を必死に保ちながらチョロ松を目で追う。離れていくような気がして、そのまま帰っちゃうんじゃないか。なんて。
気が付けば私の手は彼の袖を握っていた。こうすれば遠くに行けないでしょと小さく笑って。
チョロ松は頭をくしゃくしゃと掻き回し、一声漏らした。
｢いい加減止めてくんない？｣
やばい。怒らせた。迷惑かけてるのにわがままなんてよけいに苛立たせる元になる。ぼおっとする頭を必死に回転させて謝罪の一言。するとため息が降ってきた。
｢違うよ、そういう可愛いことされるとさ、僕も...その、男だから...｣
｢...チョロ松？｣
｢だー！もう駄目！目つぶって!!｣
彼の葛藤を私が崩してしまったらしく、目を瞑ると唇にあたたかな感触が感じられた。落ち着くあたたかさ。
｢こういうことしたくなるから、やめてよ、ほんと。｣
｢チョロ松、もっと｣
｢しっててやってるよね。｣
こんな面白いチョロ松をからかわない馬鹿がどこにいるのか！
｢...もっと｣
｢ん゛ー...!!｣
｢してくれないの...？｣
｢こんのクソ彼女!!｣
真っ赤になったチョロ松が面白くてちょっとトド松を参考にしてみれば彼のスイッチを強く押し過ぎたようだ。もう少し控えたらよかったと後悔先に立たず。
気付いた時には私の上に彼が乗っていた。彼の頬がほんのり紅潮している様にも見える
｢僕に風邪がうつるまでするから、覚悟しててよね。｣
あ、死んだ。
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百済(プロフ) - 皆様のコメント有難く読ませて頂いております…！亀更新ではありますが、よろしくお願いします！m(_ _)m (2018年1月28日 22時) (
レス) id: fe9dde1d5a (このIDを非表示/違反報告)
サクラ - なける（ ｉ _ ｉ ） (2018年1月6日 21時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
朱華 - おおおおお!!!カラ松格好いいよ!! (2016年8月28日 12時) (レス) id: 24638162af (このIDを非表示/違反報告)
百済(プロフ) - ユウさん» 全然大丈夫です！いくつでもどうぞ＾＾ (2016年4月8日 18時) (レス) id: 47be61fde2 (このIDを非表示/違反報告)
ユウ(プロフ) - リクエストしたいんですけど…今どれくらいリクエスト来ていますか？あまり多いと大変かと思って…落ち着いたらまたリクエストさせて頂きますけど… (2016年4月6日 22時) (レス) id: 21be5ef3c7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：百済
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/54efcae0b51/
作成日時：2016年4月2日 20時
