人気者の彼が【師走駆】 ページ5
私には好きな人がいる。
同じ学校で同じクラス、不幸体質だけどポジティブ思考
アイドルをしていて、クラスでも人気者
暗い雰囲気の私にも明るく話しかけてくれた。
そんな彼の名前は、師走駆くん。
明るく前向きな彼に、私は惹かれたの。
今日も朝から彼は、たくさんの人に囲まれている。
駆「初音ちゃん、おはよう！」
「し、師走くん、お、おはよう」
駆「挨拶でそんな緊張しなくても良いのに」
「う、うん」
クラスの輪に入れない私にも挨拶をしてくれた。
彼がいるから、私はクラスの輪に入れる。
今まで、こんな事なかったから嬉しい。
男1「なぁ、今日皆でカラオケ行こうぜ！」
女1「良いね、良いね。行こうよ！凄く楽しそう♪」
男1「じゃ決まりだな。用事がない奴らは参加しろよな」
クラスの皆で行くカラオケ。
今まで、私には縁のなかった事だ。
どうしようか悩んでた時、声をかけてくれるのは、
師走くん
駆「初音ちゃんも行くよね？」
「わ、私が行っても良いの..かな？」
駆「...？良いに決まってるよ！友達なんだし」
「友達...なの？」
駆「え、えええええええ！！ち、違うの！？」
男2「駆、拒絶されてやんのーー(笑)」
女2「ははっ！駆、面白すぎだよ！！」
男3「桜井、ナイスーー(笑)」
女3「桜井さんって面白いね！」
女4「今まで話した事なかったもんね」
女5「初音ちゃんって呼んでも良い？」
「も、もちろんです！」
女5「ありがとー！あっ、敬語とか良いよ。タメで話そ」
「い、良いんですか？」
女3「良いよ、良いよ。もう私らも友達じゃん」
「あっ...友達。そっか友達...友達(照笑)」
女2「初音ちゃん、可愛いすぎー♪」
師走くんのお蔭で、私はたくさんの友達が出来た。
あれから何日も経っても、お礼が言えてない。
早くお礼を言いたいな。
本屋からの帰りにふと思いながら帰っていた。
帰り道の公園に、ふわふわ揺れる黄色の髪を見つけた。
(やっぱり師走くんだ)
彼を見るだけで口元が緩む。
(やっぱり、好きだな〜。声、かけようかな)
「し、師走くん！」
彼が私の方を向いて、驚いてる。
駆「初音ちゃん！どうしたの」
「本屋の帰りなんだ。師走くんは？」
駆「俺は待ち合わせなんだ」
「そっか。師走くん私ね、ずっと言いたい事があったの」
駆「俺に？」
「うん。師走くん、ありがとう！」
駆「え、お礼を言われる事なんてしてないよ」
「気付いてないかもしれないけど、師走くんのお蔭で私は救われたの。だから、ありがとう」
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水無月のぞみ(プロフ) - 涙をリクエストします。更新出来るようになったらで大丈夫なので待ってます♪ (2020年10月18日 3時) (
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作者名：希羅乃 | 作成日時：2017年3月26日 19時
