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打ち合わせ場所に着くと必ずマネさんが車のドアを開けてくれる。
私のマネさんめちゃくちゃ紳士なの!自慢のマネージャーなの!
『ねえねえマネさん!今回はだれと共演ですか?』
マ「んー会ってからのお楽しみってことで」
『えー!教えてくださいよー!!』
マ「まあまあ落ち着けって、部屋着いたからもうわかるだろ」
『うぅ...』
ガチャ
『皆さんおはようございます!よろしくお願いします!』
賢「あ!Aだ!今回も一緒だね!」
『え、ちょっとマネさん!また賢人となんて聞いてない!!』
マ「言ってないので」
『もー!』
賢「俺と共演嫌なの?」
そう言って子犬のような目で見つめてくる。
私はこの仕草に弱いのだ。それをわかった上で賢人はやっている。確信犯だ。
『嫌じゃないけどさ!賢人が出てるドラマや映画全部私と共演だよ?そろそろ他の人とでもいいんじゃない?』
賢「俺はAとがいい!ドラマの主演決まったときまたAと共演かなあ?って期待してたもん!」
かわいい。それはかわいすぎる。同い年には思えん。かわいい。なでたい。
『そんなに私のこと好きなのかあ!』
冗談交じりで言ってみる
賢「だいすきだよ!これ共演する度言ってるんだけど!」
『あれ、そうだっけ?w』
賢「忘れたの!?酷い!」
『ごめんってw』
賢「もう拗ねたAなんて知らない」
『え、ちょっと、ごめんね?』
賢「Aもだいすきって言ってくれたら許す」
『へ?』
賢「はやく」
『だ、だいすきだよ?』
賢「えへへー相思相愛だね!」
ぎゅっと抱きしめてくる賢人。犬だ。
しかし暑い。真夏日だぞ今日。
『くっつかないでよ暑い!』
賢「やだあ!」
山崎マネ「賢人くんAちゃん困ってるからその辺にしてあげてください」
賢「はあい...」
マ「お前らカップルかよ熱愛出ないように気つけろよ」
『共演する度出てるからもうどうしようもない』
マ「たしかにな」
それから他の共演者さんたちが揃い打ち合わせは終わった。
賢「A!この後空いてるよね2人でご飯いこー!」
『こ、この後?空いてるっけマネさん』
マ「うんこの後はなんもないよ俺送ってこうか?」
賢「いいんですか?ありがとうございます!」
『勝手に決めないでよ!』
賢「いいから早く行くよー」
手を引いて小走りする賢人
『力加減考えてー』
賢「あ、ごめん!」
そういうけどまったく変わってない。結構痛いぞ。
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作者名:さやか | 作成日時:2021年8月22日 15時