【あんさんぶるスターズ】よろしくBROTHER

73.決意 ページ26

ショッピングモールが開くと、ポツポツと人が出入りする。

それに混じって私はショッピングモールに入る。




地下に行き、良さげなものを物色していく。

なずなのお母さんとなずなが食べられる物…。



クッキーにケーキに大福にドーナツ。

生物より日持ちするものの方が良いだろうか。



クッキー詰め合わせを手に取る。
安物の中では少し高いものだけど、お世話になったし。


レジで2000円を出し、325円のお釣りを受け取る。

袋を提げながら、私はショッピングモールから出た。



結果的に言うと、クッキーは喜ばれた。

なずなのお母さんはクッキーを広げ、お茶を淹れてくれた。



少し談話し、そして少し叱られた。

そして、いつでもいらっしゃい、と言われた。





制服と荷物は一纏めにしてくれていて、とても助かった。

お礼を言うと、なずなのお母さんはニッコリと笑ってくれた。


胸があったかくなった。





そして、今は自室にいる。

制服は洗ってくれたのか、なずなん家の香りがする。


菜穂さんにされた事、まだ強く根深く心に突き刺さってる。

でも、逃げてちゃダメだ。


レオさんになずな、敬人さんに甘えてばかりじゃダメだ。



明日、学校に行く。

なんとしてでも。



たとえ1人になっても。虐められても。

みんなに悟られないようにして、自分の事は自分でやってやる。



その為に、声を取り戻したんだから。

『よしっ』

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