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_三雲修side_
唯我先輩に100勝を目指し、ぼくは太刀川隊作戦室によく出入りするようになった。
そんな日々を送っていると、太刀川隊作戦室に疑問が生まれた。
三雲「あの、…そこに置かれてあるトリガーは誰のものなんですか？」
正直太刀川隊作戦室はとても汚い。
しかしそのトリガーだけは綺麗に飾られていた。
出水「それは白永のトリガー、まだうちに居た時のな。」
出水先輩は国近先輩とゲームをしながらそう答えた。
三雲「へぇ白永先輩の…って、え！？白永先輩が太刀川隊！？」
国近「そ〜そ〜。Aちゃん、元太刀川隊なんだよ〜。」
出水「あ！負けた！」
出水先輩は「悔し〜。」と呟きながら、白永先輩のトリガーに手を伸ばす。
そして見えないホコリをはらいながら言った。
出水「また戻ってきてくれた時用のためにずっと前から飾ってんの。」
出水先輩の表情はとても優しいもので、白永先輩の思い出を振り返っているように見えた。
お世辞でも綺麗と言えない作戦室でホコリがかぶっていないということは余程大切にされているのだろう。
三雲「…白永先輩はどういう経緯で完璧万能手になられたんですか？」
国近「元々は射手だったんだよ〜。器用だし頭の回転が早いからって忍田本部長が決めたの。」
出水「でもサイドエフェクトが見つかって、それを最大限に活用するために狙撃手へ転向。」
三雲「皆さん、白永先輩のサイドエフェクト知らなかったんですか？」
出水「白永が自ら自分の話しねえだろ？」
ぼくは脳内でいつもの白永先輩を思い出す。
ー『…』ー
三雲「しませんね。」
出水・国近「「だろ？/でしょ？」」
国近「太刀川隊を辞めてからは孤月にも手を出し始めて、びっくりしたよね〜。」
出水「で、気づけば完璧万能手。」
三雲「な、なるほど…。すごい経歴をお持ちなんですね…。」
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作者名：満月 | 作成日時：2023年2月19日 22時
