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膝下丈のドレスの裾を持って私は走る。

履いていたヒールは転けた時に捨てた。

足から血の匂いがするが、痛みを気にしてる暇なんてない。

もっと速く、もっと速く、…もっと速く!




『っ…間に…合った…。』

警戒区域に辿り着いた私。

戦闘の音はよく激しく、よく大きく、よく強くなっていた。




小さい頃絵本で読んだお姫様に憧れていた。

でも今の私はドレスより…

『【トリガー起動(オン)】』


戦闘服(こっち)の方が似合ってると思う。




忍田《迅の予言通りだな。》

聞こえたのは私に対して話す忍田さんの声。

忍田《A、…おかえり。》

温かく、優しく、落ち着いた声が私は包み込む。

『っ…遅くなってすみません。』

その瞬間私は改めてボーダーの居心地の良さを感じた。




忍田《冬島にトリオン兵の近くまでワープさせる。…準備はいいか?》

『はい、…必ず役に立つことを誓います。』

そう言葉にすると、私の視界が変わった。




『【変化弾(バイパー)】』


沢山の光の線が舞い


私は


私が選んだ未来を歩き出す。





木崎「いい面になったな。」

『そうですか?』

と私は自分の頬をペタペタと触る。

木崎「ああ、表情が明るくなった。」

『っ…そうですね、



















考えることや悩むことはあっても…



















もう迷う気はしません。』

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作者名:満月 | 作成日時:2023年2月19日 22時

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