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私は狙撃音の数で全隊員が何かと戦ってることがわかった。

迅さんが視た"私が必要な未来"は今なのかもしれない。

『…行か…ないと。』




あれ、…脚が…動かない。

「大丈夫ですか?顔色があまり良くないように見えますが…。」

…そうだ、今の私はお飾りなんだ。

『だ、大丈夫…です。お気遣いありがとう…ございます。』




"普通"を演じるのが仕事。

笑顔を振り撒くのが仕事。

箱の中で飾られる人形のように苦しむのが仕事。




祖母「慣れない場所で疲れてしまったのかしら。少し夜風に当たって気分転換しましょ。」

と急に近づいてきた祖母は私の両肩に両手を添える。

もう逃げられない。

まるで首を締めつけられてるようだ。




息苦しい。

誰か助けて。

お願い、…誰か。

誰か…!



































祖父「…A、おまえはいつも何に頼ろうとしているんだ?」

祖父が私を見て言う。




祖母「あなた何言って_____」

祖父「今はAと話している!口出しするな!」

初めて聞いた祖父の大声で静まり返る空間。

私はその時初めて逃げ出したくなった。




祖父「昔からおまえはいつも人の顔色を伺って人の感情や言葉に頼りすぎだ。私は無理に合わせた意見など聞きたくない!」

私は恐怖で足が震え、呼吸がおかしくなる。

祖父「…おまえは何を恐れているんだ?」

祖父はゆっくりと私に近づく。




苦しい…。

祖父「恐怖から逃げるな!」

胸が痛い…。

祖父「恐怖から目をそらすな!」




祖父は目をそらす私と無理矢理目を合わせる。

祖父「…おまえの"本当"を聞かせてくれ。」

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作者名:満月 | 作成日時:2023年2月19日 22時

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