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Aちゃんの作戦室は
虚室になっていた。
嘘だと思いたかった。
でも宇佐美ちゃんが言ってたことは
本当だったらしい。
ー犬飼「Aちゃんは消えないでね。」ー
そう言った時、Aちゃんは何も言わなかった。
いや、言えなかったんだと思う。
あの時のAちゃんは感情をわかっていなかったから。
ー『犬飼先輩は今の私をどう思いますか…?』ー
ー犬飼「…さぁどうだろうね。」ー
壊れたままで良いと思った。
だから"良いと思う"と言わなかった。
おれはAちゃんの変化を拒んだ。
犬飼「…帰ってきてよ、Aちゃん。」
おれがAちゃんの変化を拒まなかったら、…Aちゃんは自分の意思でおれの傍に残ってくれたのかな?
Aちゃんはいつも笑顔だった。
苦しい時も、悲しい時も、寂しい時も、怒ってる時もずっと…。
ー『なかないで、澄晴くん。』ー
無理だよ、Aちゃん。
色んな感情が渦巻いてるのに笑顔なんて作ったら壊れちゃう。
でもAちゃんは…
、
、
、
、
、
、
こんな時でも笑ってたんだよね?
その日おれは
Aちゃんが
隠していた苦しみを
知った気がした。
176 ページ33
.
_犬飼澄晴side_
ー犬飼「Aちゃんは消えないでね。」ー
そう言った時、Aちゃんは何も言わなかった。
いや、言えなかったんだと思う。
あの時のAちゃんは感情をわかっていなかったから。
ー『犬飼先輩は今の私をどう思いますか…?』ー
ー犬飼「…さぁどうだろうね。」ー
壊れたままで良いと思った。
だから"良いと思う"と言わなかった。
おれはAちゃんの変化を拒んだ。
犬飼「…帰ってきてよ、Aちゃん。」
おれがAちゃんの変化を拒まなかったら、…Aちゃんは自分の意思でおれの傍に残ってくれたのかな?
Aちゃんはいつも笑顔だった。
苦しい時も、悲しい時も、寂しい時も、怒ってる時もずっと…。
ー『なかないで、澄晴くん。』ー
無理だよ、Aちゃん。
色んな感情が渦巻いてるのに笑顔なんて作ったら壊れちゃう。
でもAちゃんは…
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、
、
こんな時でも笑ってたんだよね?
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作者名:満月 | 作成日時:2023年2月19日 22時