オモウママ二。４ (ページ4)

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本日の訓練は通常狙撃訓練。

5発撃つごとに少しずつ遠くなる100m先の直径50cm弱の的を撃つ訓練だ。

ドンッ、ドンッ、というイーグレットの音が訓練室内に響き渡る。

私も撃ち続けていると、自分が使うレーンのモニターに"訓練終了"という文字が現れた。

そしてその次に今回の訓練の結果が出る。

白永A

1位/128人

私はそう書かれたモニターを見て、現時点の自分の実力を知った。

きっと奈良坂も同率1位だろう…。

そう思い、奈良坂のモニターを見る。

そこには2位という数字が書かれてあった。

自分のモニターで奈良坂の的を確認すると、一弾だけが数mm外れていた。

あの奈良坂が外すなんて、…珍しい。

奈良坂「1位は白永か。相変わらず流石だな。」

『奈良坂は珍しく2位だね。…何かあったの？』

奈良坂「っ…いや特に何も。」

…心音が早くなった。

きっと何かあったんだ…。

日浦「奈良坂先輩〜！白永先輩〜！」

そこへ奈良坂の弟子の日浦と雨取、夏目がやってきた。

日浦「さすがお2人です！今回もダントツですね！」

ダントツ…ね。

奈良坂「そうでもないよ。当真さんたちの的を見てみるといい。」

私はモニターに当真さんと絵馬の的を出した。

夏目「なにこれ、ムダに正確！」

日浦「最初から点取る気なかったんだ…！」

当真さんと絵馬はいつも的で模様を作る。

『…点数だけじゃ実力は測れない、型にはまらない"自由な才能"が存在するからね。』

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